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2005年09月12日

総選挙終わる

衆院選挙。
結果はご案内の通りである。
選挙総括については、13日の毎日新聞にわりと長いものを書いた。
毎日新聞を取ってないひとのために、新聞掲載後にブログに転載しておきます。
いつもはたらたらお酒をのみながら選挙速報を見て、大勢がわかったところで寝てしまうのであるが、今回は総括の原稿を書くという仕事があるので、各チャンネルをザッピングしながら、12時まで見続ける。
MBSの、いかにも大阪ローカルという感じの、制作費の安そうな速報番組がいちばん面白かった。
筑紫哲也と久米宏と古館伊知郎の速報もときどきブツ切れで挿入される。
首相のインタビューでは久米宏と田丸美寿々が首相に嫌みなことをいろいろ言っていたが、「批評性がある」ということと「嫌がらせを言う」ことは違うんじゃないかと私は思う。
この種の「弱者切り捨て」論からするところの強権批判という定型がほとんど政治的言説としてインパクトをもたなくなったということが今回の選挙のきわだった特徴ではないかと思われる。
小泉首相の美意識は「弱者は醜い」ということにある。
これを私はつよく感じた。
今回の選挙でもっとも注目を浴びたのは、自民党公認を取れなかったベテランが、公募でやってきた若い何の組織力ももたない公認候補に追いつめられて敗北する場面であった。
この嗜虐的なドラマを有権者はおそらく喜んだのである。

投稿者 uchida : 2005年09月12日 11:37

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コメント

留美派ならぬ「留米派」の勝利ということでしょうか。

投稿者 ハットリ [TypeKey Profile Page] : 2005年09月12日 14:21

なんだかわかりやすいドラマを、無党派有権者は、読み込んでしまったのでしょう。法案否決というコイズミさんの「危機」、決然と一人闘いに立つコイズミさん、身を捨て任期継続を断った潔さ、刺客との決闘。わかりやすい筋書きのドラマを読み込んだ有権者がもりあがらないはずがありません。かくて現実政治の総体を遮断し、一切が劇場内で進行し、めでためでたの大団円。明るい表に出ると、3分の2を握った権力集団が生まれていた。

投稿者 いがらん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月12日 15:35

弱者という視点の陳腐化という問題は大きいと思います。
誰も自分が弱者であるという視点を持ち合わせていない。
周りでも、31歳フリーターの友人が小泉改革を支持すると
言っていたのが印象的でした。


投稿者 たけちゃん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月12日 15:53

確かに今回の選挙は劇場型選挙と言われ続けていましたね。演出がうまい、政治の関心が薄い層までうまく取り込んだ、風が吹いた等等。特にTBSなど一部のマスコミは、まるで小泉首相の口八丁手八丁に無知な国民が騙されてこんな自体になってしまったと言わんばかりです。そういう論調が多めな気がするのですが、よくよく考えてみると、小泉首相のやり方はむしろ正攻法で理が通っている。郵政否決による解散、反対派の追い出し、対立候補の擁立、何よりも「解散したのは国民の声を聞くためだ」と極めて民主主義の原則で当たり前のことを当たり前にはっきり無駄なく言い切りその土壌で全部最初から最後まで戦略を建てた。この民意を問うための馬鹿正直なまでの一貫性の部分をもっと評価されていいと思います。民主党がグダグダになって惨敗したのも岡田代表がうんぬんありますが、結局この小泉首相のそもそもの解散からはじまる正攻法から逃げようがなかった。普段わかりにくいと言われてる政治を改革-郵政民営化の是非というエッセンスで判断してもらうという手法は、どうせ有権者には政策は聞いてもらえないとして選挙カーの候補者名連呼で声の大きい地盤の堅い政治家に投票してしまう事態よりも政策重視の選挙だったと言えるのではないでしょうか?なんか当たり前のことを当たり前にきっちりできるだけの技量って大事だなと改めて思いました。

投稿者 ken [TypeKey Profile Page] : 2005年09月12日 21:04

How do you do?
今回の驚愕的選挙結果の背景には「知的肺活量の低下」があるのではないか?一小節より長いフレーズを終わりまで聞けない持久力の欠如。2択より複雑な問題は解答しない。フィンランドと日本の学力の質の違い。「走るのにブレーキはいらんだろう。」という小泉さんの大胆な発想の転換。目からうろこです。このまま下り坂を走り続けるうばぐるま!
なんだか名画の1シーンを見ているような。国鉄民営化→尼崎事故、郵政民営化→???そして次はMPRIのような戦争民営化?吉本ではやらないドラマですね。共和党ディズニーの遊園地の絶叫マシン!僕はいやだ。こわい。僕は乗りたくない。たすけてくれ。

投稿者 つっかん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月13日 13:37

しかし、いい加減
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050913/mng_____tokuho__000.shtml
こういうのとか、愚民選挙批判はうんざりですね。
トラックバックされているピョートル4世の「孫の手」雑評のところでも他のBLOGでも延々述べられていますが、小選挙区制という敏感な民主主義装置がその装置の設置目的通りに機能した、あるいは機能するような正攻法を小泉首相が取ったということですよね。
自民党支持者は馬鹿で民主党支持者は冷静だが、愚民が馬鹿な選択をしたからこうなったとかいう選民思想はいかがなものか?こういう手続きを軽視した思考様式、行動様式は、正義を盾に過激な行動に走る市民団体と似ていると思うのですが。

投稿者 ken [TypeKey Profile Page] : 2005年09月13日 17:16

後知恵なんだけど。小泉さんの資質は総理大臣しかできないのではないか?例の「丸投げ」って「よきにはからえ」でしょ?今度の解散も、必ず勝つという読みがあったのではないような気がする。それで、そこが受けたという感触はある。
で、面倒くさくなったので国民に丸投げして、まずくなったら池田浩士先生がおっしゃるようにゲッペルスのまねをして、「嫌なら何故俺を選んだんだ?」と、全責任を国民に負わせることになる(cf.週刊朝日)。これは、あたってると思う。有明海や原発やイラク派兵では国民投票がいいとはいわなかったのに。
等々、
いうてみても、ひかれものの小唄、ペペンペンペン。
失礼、少し酔ってます。おやすみなさい。

投稿者 つっかん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月19日 00:27

ずーっとひっかかっていたことが少し見えてきた。マスコミは何故小泉の言うことを「分かり易い」と評価したことは許せないということだ。何度聞いても分かる説明をしないやつのどこがわかりやすいんだ?
わかりやすいというのは思想のセントバーナードの書いたようなもののことを言うのだ、ワンワン。
わかりやすいということはその内容が正しいということを含意する。もちろん、ほんとうにわかりやすいこともあった。例の「いろいろ」というキメ台詞。本人も気に入ったらしく今日も「いろいろ」と発言して悦に入っていた。

分かりやすく要約すると。無根拠なキャッチコピーを「分かり易い」という表現でその正当性を保証したマスコミの罪は極めて重い。

自民と民主で内輪もめして墜落にブレーキがかかることだけがのぞみだった私たちの希望を踏みにじったのはマスコミ、お前らだぞ。

It is 1971, and Mirek says that the struggle of man against power is the struggle of memory against forgetting.(Milan Kundera, "The Book of Laughter and Forgetting" p.3)
権力にだまされないためには忘れないこと。
多分大江健三郎さんが引用したのはこのフレーズだと思う。
おぼえてろよ!ではなくて、忘れないぞ!

投稿者 つっかん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月20日 22:41

PS.あ、訂正。上の私のコメントから「何故」は削除してください。

ハイよーシルバー!
adios
じゃなくて、see you!

投稿者 つっかん [TypeKey Profile Page] : 2005年09月20日 22:46

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