伯母の葬儀

2008-04-25 vendredi

伯母が84歳で亡くなったので、岡山県赤磐市町苅田の伯母宅まで葬儀に行く。
新神戸で横浜から新幹線で来た兄と合流、いっしょに岡山まで。
伯母は母の姉である。
母も叔母も東京在住であるが、もう高齢であるので、今回は私たち兄弟だけが参列する。
葬儀はキリスト教式で行われた。
伯母はだいぶ以前から従姉の導きで近くの教会の方々と親交を深めていたそうである。
知らなかった。
キリスト教式の葬儀は簡潔である。
讃美歌、証し、祈祷、讃美歌、献花、讃美歌。
40分ほどで終わる。
意外なほど多くの会葬者が参列した。
伯母は親族のひいき目で言うのではないが、まことに温厚で、勤勉で、そして聡明な人であったので、地域の人々に深く愛されていたのである。
午後から用事がある兄が先に帰り、私は残って、従兄弟たち岡山の親族との久闊を叙すことにする。
るんちゃんところころ転げて遊んでいた女の子たちがもう立派な大人になっている。
びっくり。
まあ、こちらももうじき還暦、隠居の年齢である。
子どものころに法事で見かけた親戚の「ぎゃはは」と笑い声だけでかい、赤ら顔のおっさんのようなものに自分自身なっているのである。
従兄のつぐちゃんに御影まで送ってもらう。
車中で、つぐちゃんと長女のあかりちゃんの「デンタル親子」から歯科医療事情についてさまざまなインサイダー情報を伺う。
帰ってから、母親に電話で報告。
「あら、あんた行ってくれたの?」と意外そうな声を出している。
そりゃ、行きますよ。だって岡山ですよ。新幹線で40分じゃないですか。
「冠婚葬祭はできるかぎりフルエントリー」というのは私が父から教えられたたいせつな人類学的ルールである。
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