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私は今日も忙しい

健康診断があるので、ひさしぶりに朝から大学へ。
着くや否や「あれこれ」ときびしい職掌上の諸問題について報告を受ける。
うう。
困ったものである。どないしよ。
診断では特に悪いところはないけれど、問診票の「煙草はXX歳から、酒は毎晩がぶがぶ」という自己申告にきびしいご批判をいただく。
煙草を止めて、酒を控えれば中性脂肪やγGTPは標準値に戻りますよと言われる。
はい、ご指摘のとおりです。
だが、その場合私のことであるから当然周囲の喫煙者や飲酒嗜癖者に対して嵩にかかった「おめーらまだ煙草吸ってんのかよ。バカじゃねーの。げ、酒なんか呑んでやんの、死ぬぜ、おい」というような攻撃的コメントを四六時中繰り出すことは避けがたいであろう。
その心理的ストレスに絶えずさらされる私の知人たちは当然その死期を早めることになる。
その場合、人類トータルでの「余命」はむしろ減少するのではないか。
私は共同体全体でのパフォーマンスの高止まりをつねに配慮している「常識ある市民」として、自分自身の潜在的攻撃性を過小評価したくないと思うのである。
私は間違っているであろうか(たぶん間違っているな)。
デスクでメールを開くと返信を求めるメールが30通ほど来ている(スパムメールは117通)。
30通に返信をしていると午後1時。
博報堂の取材。
開口一番「僕ね、広告代理店の仕事はしないことにしてんですよ」と東京からわざわざやってきた4人の紳士の神経をはげしく逆撫でするようなことを言う。
気がつくと私はもうそういうことばを口走っているのである。
業の深い人間である。
1時間半ほど武道と身体的コミュニケーションについて語る。
その間に電話が二本かかってくる。
朝日新聞とサンケイ新聞からの「たった今、安倍首相が辞任の意向を示したらしいんですけど、コメントいただけますか」という電話。
朝日とサンケイに同一人物が同一コメントを語ってもいいのであろうか。
朝日新聞とサンケイ新聞の二紙を購読している人はあまりいないから大丈夫であろう。
当然私には非人情なコメントを期待して電話してくださったのであろうから、期待通りのコメントをする。
首相がこのような理由でこのような時期に辞任し、後継首相選びで与党内が大混乱しているにもかわらずまったく社会不安が起こらず(辞意表明直後に株価は急騰したのである)、日本の政治的空白が国際社会秩序にほとんどネガティヴな影響を与えないということはわが国の社会的インフラがいかに安定しており、市民がいかに政治的に成熟しているかを証し立てている。
政治家が無能で、官僚が腐敗して、メディアが痴呆化しているにもかかわらず日本社会がアナーキーへ転落するであろうと悲観している国民はほとんどいない。
これはほとんど奇跡といってよろしいであろう。
これほど安定した国民国家を世界史は知らない。
豊葦原瑞穂国の弥栄を言祝ぎたい。

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2007年09月12日 23:28 に投稿されたエントリーのページです。

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