It's just another day

2007-09-05 mercredi

また今日もじたばたしているだけで一日が終わってしまった。
机の上に積み上げられたゲラの数々(その数は日ごとに増すばかりであるが)はさっぱりその数を減じる気配がない。
ちなみに今日私が自分に課した仕事は

(1)レヴィナスの『困難な自由』の初校と翻訳を終わらせ、
(2)ロレンス・トーブさんとの対談のゲラを見終わり、
(3)田口ランディさんとの対談のゲラを安藤さんに送り返し、
(4)「うほほいシネクラブ」に『グラインドハウス』の原稿を送り、
(5)「格差社会論」を書き上げ、
(6)「憲法九条論」と
(7)森銑三『明治人物閑話』の解説にとりかかり、
(8)三宅先生のところに行って治療を受け、
(9)神戸新聞の取材を受ける

というものであったが、それに追加で

(10)「中教審が中等教育に武道を必修化することを内定したけれど、これはどう評価すべきか?」という電話取材が毎日新聞よりあり、それにお答えして日本武道教育史概説を語り、中等教育における武道必修化の是非についてコメントする
という「おまけ」があった。

その間に私は30通のメールに返信を書き、2通封書の手紙を書き、洗濯と掃除と買い物をしたのである。
その上でお訊ねしたい。
さて、ここに書き上げた「お仕事リスト」のどれとどれを私が片付けたでしょうか?
聞いて驚くなかれ。
なんと、私は(3)(4)(5)(6)(8)(9)(10)を終えたのである。
残ったのは(1)(2)(7)であるが、私はこれからお風呂にはいり、晩ご飯を食したのちに、再び机に向かって(2)を終えるつもりでいるのである。
これで生きているのが不思議なくらいである。
あるいは私はもう死んでいて、「死んでいることに気づいていない」だけなのかもしれない。
それでは困るので、やはり(2)は止めにして、お風呂に入ったら、もうカンパリソーダでも飲んで、ベランダでほっこりと落日でも眺めることにしよう・・・あ、もう7時半だ。落日の時間はだいぶ前に終わったようだ。
月でも見るか。
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