夏休みを待ちながら

2006-05-23 mardi

月曜日は部長会がお休みで、代わりに創立者イライザ・タルカット先生のお墓参りに再度山の外国人墓地へ行く。
墓参は新任教員として赴任してきた1990年以来二度目。
職務上ということもあるけれど、やはり15年に一度くらいは創立者の墓参をして、建学の志を回顧する必要がありそうな気がして、思い立って墓参のバスツァーに申し込んだのである。
このところ過労気味で、会議がないならできれば家で寝ていたかったのだけれど、重たい身体に鞭打って墓参に加わる。
でも、行ってよかった。
五月晴れの外国人墓地に行くまでのバスの車中で、川合学長と隣り合わせて、日ごろのビジネスライクな会議とはぜんぜん違う話題でいろいろなことをお話できたし、風のさわやかな墓地での飯チャプレンのお話もしみじみと心に染み入るものだった。
来春停年をお迎えになるので「これが最後の機会ですから」と参加された松田高志先生と寮生代表の白川前主将と、合気道部関係者が3人も集まった。
「どうしてウチダ先生が、こんなところに・・・」
と二人とも絶句していたが、私が創立者の墓参の礼拝に居合わせるのはそんなに意外なことなのであろうか。
神港学園の「神戸女学院創立の地」の石碑を拝見してから、ひとり歩いて元町へ出て芦屋に戻る。
そのまま着替えてまた大学へ行って、杖道のお稽古。
稽古が終わる頃にはさすがに疲労困憊。
早く帰って今日はぐっすり眠ろうと思ったけれど、疲れていて自制心がきかないときに限って、言わなくてもいいことを言って、起こす必要のないトラブルを引き起こすことになる。
そのせいで、結局眠れない一夜を過ごす。
疲れていて、なお礼儀正しくふるまうことはたいへんむずかしい。
そして、ディセンシーの欠如はほとんどの場合、疲れを増すような人間関係しか生み出さない。
ネガティヴ・フィードバックである。
今夜はぐっすり眠って、明日は感じのいい人間になってよみがえることにしよう。
昨日の日記に「次の休日は6月25日」と書いたが、すぐにウッキーから「6月25日は下川正謡会の歌仙会です」というお知らせが入った。
そういえば、そうだった。
次の週末は講演が入っているから、私にとって「5月21日」の次の休日は「7月9日」ということになる。
甲南麻雀連盟のみなさんにはまことに申し訳ないが、そういうわけで5月6月は例会を開くことができません。
とほほ。
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