連休初日に甲南麻雀連盟の例会がにぎにぎしく開催された。
通算第3四半期に突入、毎回新入会員を迎えるという驚異的な発展を続けている。
4時の試合開始サイレンを待たずにどどどと駆け込んできたのはいつも一番乗りのかんきちくん、釈老師、そして山本画伯。
さっそく「おねがいしまーす」の挨拶と共に定時にキックオフ。
わずかに遅れて堀埜さん、シャドー影浦、弱雀小僧、越後屋さんが登場して第二卓がオープン。
ピンポンピンポンとせわしなく玄関のチャイムが鳴って、江さん、ドクター、ワタナベ先生、カワカミ牧師らも遅れて登場。ただちに第三卓もオープン。
本日の新入会員は京都から来たIT起業家のフジタくん、元聴講生のジョンナム・ナガミツ、そして甲南合気会からタニオさんとウッキーも初参戦。
フジタくん以外は牌を握ったことがないという超初心者であるので、「初心者のための麻雀教室」の第四卓をオープン。
4卓はもちろん本会の新記録である。
それだけの卓と牌を揃えるのに一苦労。
4卓に備えて、新たに卓と牌を購入したのであるが、通販会社からの荷の到着が間に合わず、今回は牌をドクターと釈老師から、卓を老師からお借りしてやっと4卓分を揃えたのである。
それ以上に4卓というのは空間的にわが家の人口許容量の限界を超えている。
合気道の宴会などでは40名を収容したこともあるが、それは立食パーティ形式だから可能なことであって、卓を囲んで大の大人が四人座り込んで、飲み食いしながら遊ぶのであるから、16名というのはほぼ限界である。
世界に麻雀の輪を拡げるという本会の趣旨からして新入会員をお断りすることはできないのであるが、これ以上は空間的に収容できないという事実は動かし難い。
さて、どうしたものか思案に暮れる。
J1,J2にリーグ分けして時間差を置いて開催するという手もあるのだが、それでは本会の誇る社交的機能が損なわれる。
釈老師の如来寺の本堂での開催という手段も考えられるが、一度や二度はともかくご仏前において飲酒喫煙放歌高吟の鉄火場三昧が定期的に深更まで続くということがご檀家に知れると、老師の宗教的お立場というものに影響が出る。
むずかしいところである。
さて、その例会の戦績であるが、いかなる春の椿事か、これまでの常識を覆す意外な展開となる。
最後に残った未勝利者弱雀小僧がついに初勝利を収めたのである。
参戦以来14戦目のことであった。
「かったああぁ」という弱々しい雄叫びに全会員から暖かい祝福の拍手が送られた。
弱雀小僧はさらに連勝(!)をも記録。会終了後の「反省宴会」においては満面に笑みを浮かべて祝福のシャンペンを飲み干していた。
おめでとう次郎くん。
昨年10月の連盟発足戦以来不振を託っていた越後屋さんも昨日は快勝。
「もう麻雀なんかやめてしまおうと思ったこともこれまで何度もありましたが。続けてきてほんとうによかったです。支えてくれた家族にありがとうと言いたい(泣)」と勝利者インタビューで声を震わせていたのである。
そんな麗しい光景のかたわらでは「ポン!」「ロン! 満貫だけ!」と当たりを威圧するような大声を出し続ける画伯と、「がははははは。リー即自摸ドラ三発親ハネですわ。6000点持って全員集合」とけたたましくドラを乗せ続けるだんじりエディターとが着々と点棒をかき集めていたのである。
その一方で、これまでどのような場面でも冷静さを失わず、わずかな隙間ほどのチャンスをそのつどものにして勝利を収め、名実共に最強の打ち手として会に君臨してきた連盟会長、今回の例会にはさらに「銀河の風」なる秘密兵器までをも購入して、全身にピラミッドパワーの波動を浴びて、万全を期して臨んだにもかかわらず、前代未聞のボロ負けを喫することとなった。
「よっしゃ、ここが勝負どころ」という紙一重の勝負にことごとく破れ、一夜にしてマイナス100を超える惨敗ぶり。
だんじりエディターの「なははははセンセー弱いですなあ」という嘲笑に反論もならず、下唇を噛み締めるばかりなのであった。
シュアな打ち手として確実に点棒をゲットしてきた「J2の鬼」シャドー影浦も、歌う牧師も、泳ぐ英文学者も・・・前期の常勝組は今回こぞってみじめな敗北を喫した。
弱雀小僧が勝ったことで麻雀界の地軸に狂いが生じたのかも知れない。
さて、昨日までの通算戦績は
勝率
第一位:山本画伯 0.666(6戦4勝)
第二位:ホリノ社長 0.500(6戦3勝)(あら、いつのまに)
第二位:だんじりエディター 0.500(6戦3勝)
第四位:ドクター佐藤 0.400(5戦2勝)
第五位:かんきちくん 0.333(3戦1勝)
第五位:越後屋さん 0.333(3戦1勝)
平均勝ち点
第一位:山本画伯 +27.6
第二位:だんじりエディタ +19.3
第三位:かんきちくん +15.0
第四位:ホリノ社長 +12.3
第五位:越後屋さん +11.7
(弱雀小僧は補欠の+8.4でした)
会長は10戦1勝の勝率1割、平均勝ち点-8.0という暗雲たちこめる下位を低迷している。
しかし、必ずや会長は不死鳥のように甦るであろう。刮目して待て、諸君!
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(2006-04-30 14:25)