夢の城崎温泉麻雀

2005-08-31 mercredi

ゆく夏を惜しんで城崎温泉麻雀ツァーにおでかけになる浜松のスーさんご一行四名が往路に神戸にお立ち寄りになり、大量の「うなぎ」をお届け下さる。
さっそくウッキー、イワモト秘書、越後屋さんなどが集まって「ミニ鰻宴会」というものを挙行する。
私はそのまま翌朝からの「温泉麻雀ツァー」にもまぜて頂く。
考えてみると、M島くんやヤマちゃんが「まだですかまだですか」とせっついているので温泉麻雀なんかしている暇はないのであるが、私はこの夏休みに一度も遊びに行ってない(丸亀うどん&うなぎツァーは「遊び」じゃないし、南芦屋浜でゴミの間に寝ころんでいる人を「バカンシエ」とは誰も呼ばぬであろう)。
だから、一度くらい「行楽地」というところに足を運んでも天罰は当たらないのである。
快晴の播但道を愛車BMWを疾駆させて、まずは出石へ。
但馬の山奥のこの小さな城下町を訪れるのははじめて。
なかなか風情のあるよい町並みである。
老舗「大門」にて、「出石そば」を食す。
小皿にとりわけた冷たいおそばを「生卵、とろろ、葱、わさび」などで強化したたれで頂くのである。
14皿(一人前は5皿だから約3人前)つるつると呑み込む。
美味なり。
満腹気分で円山川を北上して城崎へ着いたのが2時過ぎ。
とりあえず外湯「御所の湯」へ。
ここは新築したばかりで城崎の外湯7カ所の中ではいちばん新しい。
城崎温泉にはずいぶん通っているので、外湯も駅前の「さとの湯」以外は制覇している。
その御所の湯は新緑の下の露天風呂で滝が豪快にざあざあと湯船の横を流れ落ちている。
城崎は海に近いので、泉質は透明ですこし塩辛い。毎年ゆく山形の湯野浜温泉の泉質に似ている。
湯船の中で手足を伸ばして、葉陰越しの晩夏の青空を仰ぐ。
快適である。
湯上がりに8分100円の「マッサージ機」でぐりぐりと背中をもみほぐしてもらう。
うーむ、これはよい。
発作的にマッサージ機購入を決意する。
「どれくらいするものですかね?」
とおたずねすると、私よりはるかに世情に通じているスーさんたちは口々に「ピンキリですが、ピンだと50万くらい」「でも、半年で飽きます」「買った人たちの家はどこでも部屋の隅でほこりかぶってます」「じゃまですよ」「重いし」「先生のところのマンションのドア通らないですよ」「床抜けますよ」と懇切丁寧に私の購入意欲を殺ぐのであった。
そうですか。
じゃ、やめときます。

といいつつ業務連絡。
このブログを読んだ「マッサージ機メーカー」のみなさん!
ウチダは「消費者モニター」になって貴社の製品を身を以て吟味し、その性能について詳細なレポートを送付するばかりか本ブログ上において当該製品がいかにすばらしいものであり、その支援によって私の苦しい毎日がどのように癒されているかについて繰り返し執拗に告知することにやぶさかではありません。
モニターをお探しのメーカーさまがありましたら、ご一考頂けると幸甚です。

からんころんと下駄を鳴らして、これ以上ないくらいにだらけた足取りで5人城崎の町を歩く。
「志賀直哉ゆかりの宿、三木屋」の前を通ったので、この間「どうだっていうのよ」のヒロコさんから聴いた「志賀直哉をめぐるほんとうにあった怖い話」をみなさんにご披露する。
「志賀直哉をめぐるほんとうにあった怖い話」というのは、「概ね」を「がいね」と読んで怪しまないある青年が、この三木屋の前で「志賀直哉の泊まった宿に私も泊まってみたいな」とつぶやいた同行の女性のひとりごとを聞きとがめて、「・・・シガナオヤって、お前のツレ?」と言ったという実話。
全員のけぞる。
いやーなかなか。最近の若い人は侮れませんなあとつぶやきつつ、「かき氷」を食べる。
美味い。
「かき氷機がよいからです」と理科のオノ先生が説明してくれる。「街の喫茶店なんかでフラッペなどと称して出てくるものとはちがって、これは『削り機』で削っているのでこのように粒子が細かいのですよ」
ほうほうと一同うなずく。
そのまま宿でさっそく麻雀。
「イーチャン、リャンチャン。やーめられない、とまらない」と歌いながらの楽しい夜更かしは午前零時は「宵の口」を通り抜けて、「宵の喉」午前3時まで続いた。
今回は新参者なので、「名刺代わり」にそれなりの点棒をみなさまにお配りして、新顔のご挨拶をさせていただく。
常識ある社会人としては当然の配慮と申さねばならない。
翌朝美味しい朝ご飯を頂き、食後のコーヒーを喫しつつ、日本の中等教育の将来を憂いつつ城崎を後にする。
スーさん、オノさん、オーツボさん、ヨッシーさんどうも遊んで頂いてありがとうございました。また来年も誘って下さいね(来年はもう「名刺」はくばんないからね!)
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