前夜遅くまでしこたまシャンペン、ワインなどを頂きつつ談論風発してしまったので、目が覚めると少しくらくらする。
大量のビタミンC飲料を嚥下して、とりあえず体内の PH を整えてから合気道のお稽古に。
このところ見学希望者からのメールがずいぶん多い。
今日も新人がひとり入門。見学者が一人。
新人は自由が丘道場時代の後輩のI上くん。
たまたま私の HP を読んで、自由が丘道場時代のことを思い出して、十八年ぶりに道衣をひっぱりだしてきたのである。
自由が丘時代はスレンダーで憂いをおびた横顔の慶応ボーイであったが、いまは大阪で弁護士をされていて、当時より10キロくらい巨大化している。
動きは思いがけなく軽快であったが、夜はおそらくかなり筋肉痛に苦しんだであろう。
懲りずに来週も来て欲しいものである。
見学者は先週のゼミ卒業生宴会で「みはられ女」という哀しい通称を与えられたH中くんである。
どうして彼女が課長に「みはられる」立場になったかについては長く悲しい前史があるのだが、むろん個人情報保護の立場からこのような場所で公開することはできないのである。
二時間半汗をかいたら、だいぶ体内 PH 関係が安定してきたが、それでもふらふらするので、家に帰って1時間ほど爆睡。
よろよろと起きあがってシャワーを浴びてからドクター佐藤と JR 芦屋駅で待ち合わせて、いっしょに江さんの『だんじり若頭日記』の出版記念パーティへ。
これは江さんの関係者が一堂に会するというたいへんカラフルなパーティで、私のテーブルには両隣がドクターと東京から来た平川君、向かいが神鋼の平尾さん、斜め前がタチバナさんと「新・街場の現代思想」の清田さん、二軒隣がカンキくんとフジタくん。これではどちらを向いて会話をしてよいのかわからない。
ゲストがまた多彩で、新地のママたち、岸和田のだんじり関係者のみなさん、バッキー井上さん、大西ユカリさん、的場光雄さんらが次々マイクをにぎって驚嘆すべき話芸と芸をご披露になる。私と平川君はあっけに取られてころげまわって笑うばかり。
私は「だんじり本」の大家であるので、来賓第一号でスピーチをさせられた。
最初でよかった。あの人たちの後にマイクを握って人前で話す度胸は私にはない。
とくに印象深かったのは世話人代表の的場さんという方。私は一瞬この人を鷲田先生と見間違えて、「あれ、ワシダ先生も来てるのかな」と思ってしまったのであるが、まったく別人。
その圧倒的な存在感に平川くん共々「大阪ってほんとにディープだねえ」と感嘆することしきり。
歯槽膿漏でお酒がのめない平川くんと翌日朝から歌仙会の私は二次会のお誘いや新地のママたちのオッファーを固持して、いつも元気な東京ファイティングキッズも今夕は江さん人脈の迫力に完全に気合い負けして、とぼとぼ帰路についたのであった。
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(2005-08-28 19:28)