年に一度のことだけど

2005-02-16 mercredi

卒業旅行とて雄琴温泉に出かける。
うちのゼミのムラサキくんはオ○ク業界では知る人ぞ知る人であり、その得難い人脈をたどってわれわれは豪華温泉旅館半額大サービスを享受することができたのである。
ゼミ生ともども9名でぞろぞろと比叡山坂本へ。
JR大阪から新快速で50分。
投宿するとただちに露天風呂に進撃。
霧雨そぼふる二月の平日の昼であるから、露天風呂は無人。
琵琶湖を見下ろしながら、手足を伸ばしてお風呂にゆったりと浸かる。
うう、天国じゃ。
風呂上がりに昼寝。
1時間半ほど昼寝してからのろのろ起き出して、また別の露天風呂に浸かる。ここも無人。
うう、天国じゃ。
風呂上がりにパソコンで池上六朗先生との対談をがしがしと直して行く。
やがて夕食となり、浴衣姿の一同と冷たいビールで乾杯してから、わしわしとご飯を食べ進む。
美味である。
食べ散らしつつ歓談。食後に学生諸君の懇望により館内のカラオケルームへ。
私はナバちゃんや鈴木晶先生と違って、ほんらいカラオケというものをなさない人間なのであるが、一年に一度くらいは浮世の義理でマイクを握ることがある。
今回は一年前にるんちゃんと二人でカラオケに行ったときに歌ったのと同じく「幸せな結末」と「スピーチバルーン」(@大瀧詠一)と「空に星があるように」(@荒木一郎)。
学生諸君はぱらぱらと拍手をしてくれるが、曲自体を知らないらしいので、私が音程をはずしているのかどうかさえ判定されていないようである。
こうなったらいやがらせで小林旭の「アキラのダンチョネ節」を歌おうと思ったが、カラオケに収録されていない。
植木等の「これが男の生きる道」も「無責任一代男」も、このサイトの今年のタイトルに使わせていただきました「面倒みたヨ」も収録されていない。
では、というので高倉健の「唐獅子牡丹」をと思って、頭の中でトレースしてみると、「義理と人情をはかりにかけりゃ…」と歌い出した後に「義理が廃ればこの世は闇だ」といつのまにか「人生劇場」になってしまうことに気づいて、断念する。
学生たちはアニメソングやラップや演歌などノンジャンルでばしばし歌いまくる。
たいへんにお上手である。
この子たちはうちのるんちゃんと同い年なので、選択する歌曲がるんちゃんの子供時代によく聴かされたものがまじっている。
「すいみん不足」とか川本真琴とか。
ムラサキ、ナミカワは裏返り「アニメ声」でアップテンポの歌をばしばし歌い、シン&ヤマモトは演歌系に底知れぬ力量を発揮されていた。
シンくんの「津軽海峡冬景色」とムラサキくんの「天城越え」でぐっと盛り上げて、最後は全員でフィンガー5の「学園天国」を合唱して締め。
汗びっしょりになったので、またまた露天風呂へ。
夜を徹して遊ぶ覚悟の学生諸君と別れて、こちらは一人でぐーすか寝る。
起きてまた風呂メシ。
氷雨のなかをまたまた大阪へ戻る。
みなさんお疲れさまでした。みんな卒業できるといいね。
--------