ブログ「火事」について、報告とお詫び。

2005-02-13 dimanche

IT秘書から「お祭り警報」の発信があり「危険度イエロー」が告知された。
本ブログ長屋の一住人がネット・コミュニケーションの基本的なマナー違反を犯して、それがネット界できびしく指弾されているということである。
それについて秘書からの問題点指摘は以下の通り。

(1)自作自演&身分虚偽:自分が偽名で開設したサイトに自分で自分をほめたたえる内容のコメントを書き付けこと。
(2)トラバ大量送信:アクセス数一位には賞金制度のあるブログがあり、そこでアクセス数一位を獲得した。その背景にはトラバ大量送信が背景にあると思われる。有名人のサイトにリンクをつけて読者を呼び込むのは売名行為の一番簡単な手段。オリジナルの記事とほとんど無関係な内容でトラバを張る事はトラックバックスパムといい最低のマナー違反の一つ。特に小田嶋隆さんのブログに大量のトラバ送信を行ったことで小田嶋さんはかなり不快な思いをされているはず。
(3)読者無視:偽名でのブログを予告や弁明なしに削除し、再び再開したがその後コメントを削除、コメント、トラバ拒否状態にしている。

以上、三点である。
これまで長屋を含めて私のサイトは開設以来6年間ノートラブルで過ごしてきた(「2ちゃんねる」方面で二度ほど軽度のものはあったようだが、私はそういう剣呑な場所には敬して近寄らないので、存じ上げないのである)。
私の発言の政治的内容などについて異論のある方がご自身のサイトなりメディアなりを用いて私を批判されるのはまったく言論の自由の正当なる行使であって、私はその権利行使に何の異議もない。
しかし、「コンテンツ」ではなくて「マナー」に問題があるというご指摘を頂くと話は違う。
他人のサイトにコメントを書き込み、トラックバックすることができるというのはブログというコミュニケーションツールの利便性と開放性の最良の要素である。
その最良の要素を「偽名ブログ」の開設や「トラックバックスパム」で、自分のサイトのアクセス数を水増しするために功利的に利用するというのは、ネット・コミュニケーションの倫理に悖る行為だという秘書の指摘に私も同意する。
ぜひとも言いたいこと、聴いて欲しいことがあるという発信者の欲望を私は理解できるが、その欲望の達成のために他人を「利用する」ということはそうしてまで伝えたいメッセージの純度や信頼性そのものを損なうことではないのか。
ご本人は自分のブログでコメントやTBの削除についても、スパム行為についても、謝罪をしており、そのブログも閉鎖するということである。
その決断はそれで結構だと思う。
けれども、これは個別的なブログでの偶発的な出来事でなく、ネット・コミュニケーションにかかわる人間の節度にかかわることであるから、ご自身が開設したブログを閉鎖するだけでは片づかないだろう。
「大家」の権限により、当該「長屋」住人については、「店立て」の処分を行うことにした。
私が他のブログにリンクを張るのではなく、自分の「地所」に「長屋」をつくって送受信の場を提供するのは、「私からの精神的支援」も意味している。その責任が取れない「店子」には「長屋」を提供することはできない。
ご迷惑をかけたブロガーのみなさまにこの場を借りてお詫び申し上げる。
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