東京ファイティングキッズvs大阪ごんたくれガイズ

2004-11-13 samedi

ゼミ面接三日目。すでに32名が面接に来ているので、もう山は越えただろうと思って、てれてれ面接時間に研究室に戻ると、研究棟の階上に不穏な空気が漂っている。
ぎくっとしてさらに4階に上ると、私の研究室の前に人だかりができている。
数えると31名。
無茶を言ってはいけません。
面接のための時間は1時間半しか取ってない。会えるのはせいぜい15名である。
来週にもう二日面接日をふやすことにして、お引き取り願える方には、お引き取り願う。
4時まで猛スピードで2時間面接。
のどが涸れた。
学生を面接するのにどうして私ののどが涸れるのか、ご不審の向きもおられるであろう。
しかし、はじめてお会いする学生さんに「今後の研究課題」「知的興味のある領域」「人間的特性」などを数分のあいだに語って頂くためには、ひとりひとりに違うアプローチでの「呼び水的」問いかけをなさなければならない。
あるときは慈父のごとく、あるときは悪童のごとく、あるときはお節介なおばさんのごとく、あるときは底意地の悪いレポーターのごとく…学生さんがいちばんなめらかに口を開いてくれるような「周波数」を探り当てるのである。
あまり知られていないことだが、この「相手がいちばん話しやすいピッチを探り当てるチューニング能力」あるいは「ふたりの興味が一致する話題を探り当てるダウジング能力」が私の特技なのである。
実は私は「聞き上手」の人なのである。
知らなかったでしょ。
しかし「聞き上手」はすごく体力を要する。
へろへろになって教授会に遅刻。ただちに強烈な睡魔に襲われ、喫緊かつ高尚なる議論が飛び交う中で爆睡。
教授会終了後、ソッコーでまたまた梅田へ。
本日は『東京ファイティングキッズ』刊行記念パーティで、平川くん山本画伯といっしょにご飯を食べることになっている。
最近、平川くんとメル友状態の『Meets』の江弘毅編集長も飛び入り参加。
待ち合わせ場所は、紀伊國屋書店の『東京ファイティングキッズ』が置いてある書棚の前、というアバウトな取り決めであったが、考えてみるとあの本はいったいどのようなジャンルに分類されているのか、よくわからない。
『ビジネス書』の棚にあるのか、『エッセイ』の棚なのか、はたまた『生き方本』のコーナーか…探しあぐねていたら「西洋現代思想」のところにあった。
あの本のどこが「西洋現代思想」なのであろうか。
天六の上川南店へ。
きずし、蛸、烏賊、炊き合わせ、卵焼き、天ぷらなどを食しつつ、くいくいとビールを飲む。
今日は、「聞き上手」仕事ですっかり疲れてしまったので、話は上の空で、へらへらとビールを飲んで、よわよわしく相づちを打つばかり。
平川くんの『反戦略的ビジネスのすすめ』は昨日発売で初登場いきなりbk1の総合ランキング7位だそうである。
すごいね。
『東京ファイティングキッズ』の続編を出そうということになる。
タイトルは『悪い兄たちが帰ってきた 東京ファイティング・キッズ・リターン』
本HP所載の江さんの『だんじりあす・エディター日記』がS文社から単行本になることになった。
うちの「長屋」のコンテンツでは、(プロの物書きである江さんは別格として)、ドクターとヤベッチの文体のドライブ感が群を抜いている。
すでにドクター佐藤には、いくつかの出版社からコラム執筆の依頼が来ているそうである。
ヤベッチの『ミネソタ無宿』もどこかで単行本化してくれないであろうか。未読の各社編集者の方はぜひご一読ください。
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