休講ばかりですまんです

2004-09-28 mardi

業務連絡
まず大事なことから
10月は休講がばたばたあるので、連絡しておきます。特に遠くからお越しのみなさん。間違えて来ないでくださいね!

大学院演習:9月28日(火)、10月5日(火)、10月12日(火)すべて休講となります。5日から開講予定でしたが、「卒論中間発表会」があるのを忘れておりました。12日は本学の創立記念日で休日となりますので、みなさんにお目にかかるのは19日からとなります。後藤さん、東京から深夜バスで来て「休講掲示を見て愕然」ということにならないようにご注意ください。渡邊さん、光安さん、大迫くんも「仕事休んで来たら休講かよ…ンナロー」ということになりませんように。
この業務連絡を見た院生・聴講生の方はただちに「了解」のメールを内田あてにお願い致します。またこのホームページ掲示を見ていなそうな学友には確認メールを送って、「休講掲示見た?」とささやいてあげてください。(いい加減にML作らないといけませんね。これを機会に作成いたします)
「了解メール」の宛先は
uchida@tatsuru.com

学部は「比較文化学特殊講義:ユダヤ文化論」が10月4日(月)、11(月)、18(月)休講となります。4日は学会、11日は祭日、18日は友人の葬儀のため。
月曜5限の体育(杖道)はTAのウッキーが代講してくれるので、時間割通りに実施されます。
10月21日(木)のF121フランス語、専攻ゼミ1も休講。(東京で講演のため)
こんなに私用で休講しちゃうと教務部長から譴責処分を受けるかもしれないなあ…
この「休講掲示」はしばらく毎日掲載しておきます。

9月27日
後期開講。
「ユダヤ文化論」の講義が今日から始まるので、あわててノート作り(そういうことするなよ、その日の朝に)。
あまり知られていないことだが、私はユダヤ文化論の専門家なのであった(本人も忘れていた)。
担当コマ数は6つあるのだが、演習ばかり4科目で、総文の専門講義科目というのをひとつもやっていない(演習の他にはフランス語初級と体育)。
それでは他学科の学生さんに私の専門的知見をご披露する機会というものがないということに思い当たって、今年は後期だけ講義をすることにしたのである。
来年はこのコマで「現代霊性論」というのを釈先生と対談形式の合同講義で行うことになっているので、ユダヤ文化論は今年でおしまい。
このユダヤ文化論はたいへん生産性の高い科目で、教室ではこのノートをネタに授業を行い、ノートをばら売りして『B學界』に連載し、連載終了後はそのままB春新書にしてしまおうという「一粒で三度美味しい」企画なのである。
考えてみると、私はなにごとによらず「一粒で二度、三度」という効率的な時間の使い方を好む傾向が強い。
「どうも授業の担当コマ数が多すぎて武道の稽古時間が足りないなあ…」と思ったときには「あ、武道を授業でやればいいんだ」というアクマのごとき知恵が閃いたし、「名越先生とときどき美味しいものを食べながら、おしゃべりなんかしたいなあ…」と思ったときには、「あ、名越先生との対談をどこかの出版社に売り込めばいいんだ(ただでシャンペンが飲めるじゃないか)」というセコイ知恵が閃いた。
もともと松下正己との『映画は死んだ』にしても、松下くんと電話で映画についての終わりなきバカ話をしているときに、「これをそのまま本にしたら…」ということで思いついた企画だった。
ナバちゃんとの共著『現代思想のパフォーマンス』も、大学の授業で「20世紀の批評理論」を1年間やったときに作ったノートをほとんどそのまま流用したものだし、その『現代思想のパフォーマンス』のさらに短縮版が『寝ながら学べる構造主義』である。
池上先生との対談本でも、会えば先生に山のようにご馳走になって、三軸自在で治療を受けて身体の歪みを補正してもらって、ついでにおみやげまでもらって帰ってくる。
先週の朝カル対談だって、「三砂先生にたまにあっておしゃべりしたいな…フジイくんの顔も見たいし」ということででかけたのであった。
態度悪いよな。

そのユダヤ文化論には「ブザンソン組」が何人か来ている。
おそらくフランス滞在中の私の言動を間近に見て、「ウチダ与し易し」と看破したのであろう。
「ウッチーなら単位ぜったいもらえるよ。甘いもん、ウッチー」
というようなアンダーグラウンド情報が飛び交ったのやもしれぬ。

続いて杖道。
こちらは「業務命令」で合気道部、杖道会のメンバーの履修を義務化したので、知った顔ばかりである。
ここにもブザンソン組のキノシタがいる。
ヒロセという名札をつけた服を着ているので、「キミはいつからヒロセくんに改名したのかね」と訊ねたら、すました顔で「はい、今日からです」と答える。
あきらかに「ウチダ与し易し」という人物評価がフランスにおいて定着してしまったようである。
その杖道のお稽古をA日新聞が取材に来る。
先般のインタビューの続きで、「武道するウチダ」の絵が欲しい、ということでまたまた「ヤラセ映像」を撮影する。
16日は帰国翌日の時差ボケ頭。顔にはアブラが浮き、赤白の斑点だらけで、こんな顔が新聞に出たら街を歩けないと思っていたのであるが、昨日は後期開講日、顔には「まるちゃん」の縦線が入った状態であり、ますます表を歩けない。
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