帰ってきたぜ

2004-09-15 mercredi

やっと日本に帰り着いた。
初秋の肌寒いパリから、残暑の芦屋へ。
関空まで国際交流センターの川村さんにお出迎え頂き、学生とは関空にてお別れ。
皆さん、お疲れさまでした。
寝ぼけ頭のまま、川村さんとおしゃべりしながらリムジンバスで尼崎まで戻り、JRに乗り換えて芦屋へ。
フランスと日本は時差が7時間。行きは朝出て、夕方着いて、そのまま数時間がんばってばたりと眠ってしまえば、翌日からは普通に活動できる。ちょっと夜更かししたと思えばよいのであるが、帰りはそうはゆかない。
パリを午後1時に出て、12時間後にたどり着いた日本はおひさまにっこりの朝8時。体内時計は眠さ絶頂の午前1時。日本のレギュラーな就寝時間まで20時間くらいある。
この帰国当日が実につらい。
家に戻って、トランクの整理をして、洗濯物をして、たまりにたまった郵便物を順番にみているうちに頭がぼうっとして目がずきずき痛くなってくる。
しかたがないので、パジャマに着替えて、午前11時にベッドに入るが、何度も電話がなってさっぱり寝られない。
午後2時に顔を腫らして浅い仮眠より起き出し、とりあえず床屋へ。
いつもなら床屋で爆睡するのであるが、ここでも眠れない。
戻ってくると午後4時、少し空腹になり、「帰国後最初の日本食」を何にするか熟慮する。
うどんか丼ものかそばか冷や麦か、いろいろ考えたが、答えはやっぱり「味噌ラーメン」。
しかし、炎天下に出かけてラーメン屋から汗だくで戻ってくるのも気が重い。
涼しい部屋でラーメンを食べて、そのままずるずると昼寝の体制に入るということになると自分で作るよりない。
階下のコープに出かけて、キャベツ、もやし、鶏の挽肉、コーン、メンマなどを購入。
自力で「野菜たっぷり味噌ラーメン」を作成する。
汗をかきつつ最後の汁の一滴まで飲み干す。
満腹したので、少し眠気が出てきて、再びパジャマに着替えてベッドへ。
午後6時までたいへん浅い仮眠。
電話やファックスがじゃんじゃんかかってくるので、しかたなく起き出す。
仕事が二件。
とりあえずファックスで来た校正ゲラが急ぎなので、目を通す。
『ミーツ』の「哲学・上方場所」の「レヴィナス篇」である。
永江さんが3時間近いおしゃべりを4頁にまとめてくれた。
ふつうなら、インタビュー記事は(記事を起こしてくれた編集者には失礼ながら)ほとんど全部書き直してしまうのだが、さすが永江さんの仕事は手際が良く、朱を入れるところが一箇所もない。
担当の大迫くんに、校正なしと電話して、一件落着。
あと大至急の校正が4件…
週末からは合気道の合宿だし、こんな仕事、いったいいつ、やればいいんだろう?
こういう時にはとりあえずお酒を呑んで、面倒なことは忘れて「ま、明日があらあな」で眠ってしまえばいいのだが、時差ボケのときにお酒を飲むと、真夜中に「泥酔状態で覚醒」という最悪の状態を迎えることがあるので、本日はアルコール断ち。とほほ。
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