締め切りと宴会のはざまで

2004-07-11 dimanche

あと一週間で夏休みだ。
なんとか生きてここまでたどりついたが、このあとがたいへん。
19日から京大の集中マラソン講義。
四日で15コマしゃべり続けというのは、単純に仕事量としてだけでも大変だけれど、ネタの仕込みをまだ何もやっていない。
あと一週間でどうやって準備できるのであろうか・・・
集中は23日に終わるが、もちろんそれで夏休みになるわけではない。
『ユリイカ』の大瀧詠一論を20枚(まだ1枚も書いてない)が7月末締め切り。『現代思想のパフォーマンス』の改稿(まだ一行もやってない)も同じく7月末締め切りである。
ということは、24日から31日までは寝る間もないということである。
もちろんこれは私がこれまでだらだらと遊び暮らしてきたということではない。
四月からあと、風邪で寝込んでいた一週間以外はほとんど一日も休まず仕事をしている。
本だって5冊書いた。
それでも私に寄せられる仕事関係のメッセージは「まだですか」という切迫と「いい加減にしてください」という叱責の二種類だけである。
そんなこと言われたってさ。
生身の人間にこれ以上は無理だって。
金曜日は平川くんとNTTの三島くんが来る。
おふたりは別々の用件ででいらしたのであるが、いい機会だから三島くんに平川くんを紹介しようということでいっしょに「花ゆう」で会食。
ほんとは並木屋でお寿司を食べるつもりだったのだが、残念ながら満員で「花ゆう」へ。
深更までおじさん二人で三島くんにたっぷりと説教(ごめんね、話がくどくて)。
三島くんは例の「先行ロードショー」の様子を見に来たのである。
三宮、西宮のジュンク堂と梅田の紀伊国屋にゆくと、今だけウチダ直筆「ネコマンガ」が見られる。(そんなもの見てもしょうがないけど)
『街場の現代思想』、売れ行き好調のようである。
土曜日は福岡の海鳥社の別府さんが『他者と死者』の装幀打ち合わせのために神戸に来る(ライオンとペリカンの会の杉本さんもごいっしょ)。
ひさしぶりにグリルみやこでカツレツを食べる。
そのあとRe-setで山本浩二くんと合流。
さきほどまでごいっしょに合気道のお稽古をしていたPちゃん、岸田さんがカウンターにいたので、あらまとご挨拶をしていると、さらにおいちゃん、くー、エグッチ、すみっち、大西さんらが登場、たちまち「合気道会貸し切り状態」になる。
『他者と死者』の装幀は『レヴィナスと愛の現象学』に続くシリーズなので、コンセプトは画伯に一任。どんな本になるのか楽しみである。
10月5日刊行予定。これはお薦めです。
終電まで痛飲して、よろよろと帰途に就く。

あけて本日日曜日は夕刻よりゼミ宴会。
一日おいて火曜日は大学院宴会。
それでやっと「学期末宴会シリーズ」が終わる。
編集者との打ち合わせは仕事であるし、ゼミ宴会は本務の一環であり、学生さんたちから「センセイ! ゼミの宴会やりましょう!」とせっつかれると、「締め切りが・・・」というような弱気な言い訳はできないのである。
「お酒飲んでるひまがあったら仕事をすればいいのに」と思われた方はゼウスの雷撃に打たれるであろう。
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