大掃除3日目。書斎の掃除。机の上に散らばっているものと机の引き出しに放り込んで置いたものを処理するだけで4時間かかってしまった。
開封したことのない手紙や、読んだことのない紀要論文などがごそっと出たが、タタリが怖いのでそのまましまい込む。
ペーパーレス時代などというのは大嘘で、隔日の燃えるゴミの日に私がゴミに出すものの80%は書類である。
大学の研究室あてにも膨大な量の紙が届く。机の上に乗り切らないので、床に放り出しておくとたちまちうずたかい反古の山ができる。
こんな無駄なことで熱帯雨林を絶滅させてよろしいのであろうか。
大学の事務連絡なども電子メールで行うことにすれば紙は不要なのであるが、教員の中には主義としてパソコンを使わないという方が何人かおられて、その方たちのために完全ペーパーレスに踏み切れないのである。それだけでも年間数百キロ分のパルプの節約になるであろうに。
その伝でいけば年賀状なども問題なのであるが、メール年賀状というのは、もらってもあまりうれしくない。
やはりお正月の朝に、おとそで顔を赤くしながら、炬燵で「ほお」とか「はあ」と言いながらずるずる読むのが風情があってよろしい。
私は年賀状を300枚書くのであるが、この枚数をもって「上限」とすることに決めている。
卒業生や仕事上の知り合いの数はどんどんふえるが、そのまま年賀状の枚数をふやしていったら切りがない。結局、裏も表も印刷のものを千枚とか二千枚とかばらまくことになってしまう。
そのような無機的な賀状では「風情」を求めて虚礼を死守している甲斐がない。
ネコマンガ付き年賀状はそういうわけ300人さま限定グッズなのである。
本日は合気道の稽古納めである。
夕方6時から芦屋で1時間半だけお稽古をして午後8時よりわが家で納会。
平日開催であったために参加者が例年より少なく、卒論抱えた4年生はゼロ。OGもおいちゃん一人という寂しさ。
それでもシャンペンを開けて一品持ち寄りのごちそうをぱくぱく食べているうちにだんだん調子が出てきて、鵜野先生ご持参の「卑弥呼」テープ(これはすごい)をきっかけに全員「ぶちぎれて」、「かすてーら」と唱和しつつ踊る歌うの無礼講に突入。
それから落語の話になり、志ん生の『千早振る』を飯田先生が聴いたことがないというので、全員で昭和28年の志ん生の高座を拝聴。転げ回って笑い、そのあとは言語と身体性と権力というたいへんシビアな問題についての議論となり、気がつけば午前3時。
みんなであけたワインが11本。
まことに愉快かつ有意義な一夕であった。
合気道関係者のみなさん、どうかよいお年をお迎え下さい。
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(2003-12-25 00:00)