11月3日

2003-11-03 lundi

ひたすら眠る。正午に起きて、朝食後、ただちに二度寝。
二度寝後、「東京ファイティングキッズ」の原稿を書いているうちに激しい空腹に襲われ、ラーメンを食す。
ただちに三度寝。
起床後、うどんを食し、その後、『Love Generation』を見ながら、とろとろする。
キムタクドラマ全作品踏破計画もそろそろ飽きてきたが、これはなかなか面白い。
なんといっても主題歌がよい。
「髪をほどいた、君のしぐさが、泣いているようで、胸が騒ぐよ」
の「しぐさが」の「が」と「胸が」の「が」の音が、いまでは大滝詠一以外のどの歌手も出すことのできない美しい鼻濁音なのである。
とっかかりの一行目に大滝節の「指紋」ともいうべき鼻濁音をふたつ入れた大瀧師匠の戦略に、いままで気づかなかったとは、古手のナイアガラーとしては反省しなければならない。

反省ついでにCDをアマゾンで三枚購入。
竹内まりあの『Longtime favorites 2』(大滝詠一とのデュエット「something stupid」と山下達郎とのデュエット「Walk right back」(ぼくの大好きなエヴァリーの曲)が収録。選曲いいね)
もうひとつは、ビーチボーイズの『Pet sounds』のDVD版(どんなステキな画像が・・・と期待したら、これはスカ。ビデオクリップの質において、ビーチボーイズはビートルズに遠く及ばなかった)。
『ペットサウンズ』をプロデュースしたとき、ブライアン・ウィルソンは弱冠23歳。
恐るべき才能だ。
それと Spencer Davis Group のベスト盤。
60年代のニール・ヤングとスティーヴィー・ウィンウッドの「泣き節」はそのころ十代だった人間にとってはちょっと切なくなる声なのだ。トラフィック時代の Paper Sun も好きだったなあ。
ウチダの音楽映画趣味はますます退行するばかりである。
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