阪神が今日も勝った。
九回裏一死一点ビハインドで桧山が塁に出て、矢野に打席が回ってきた。
「ここで矢野がホームラン打つと逆転サヨナラだよな(なわけないけど)」と思っていたら、矢野がコキーンとバックスクリーンにホームランを打ち込んで、試合が終わってしまった。
阪神恐るべし。
ヒーローインタビューに答える矢野の顔を見ていたら、実によい顔をしている。
よい顔というか「古い顔」である。
昔の人の顔である。
昔というか、兵隊さんによくあった顔、戦前までの時代劇でよく見た顔である。(私もリアルタイムで見たわけじゃないけど、戦後昭和30年代までの戦争映画、時代劇映画では、よく見かけた顔である。その後スクリーンからは消えてしまった)
そう思って見ると、赤星も、八木も、桧山も、片岡も、金本も、今時の人にしては妙に「顔が古い」。
この人たちをキャスティングしたら井筒和幸監督で『独立愚連隊』がリメイクできそうな顔立ちである。
日本は何となく「回帰」しているのかもしれない。
阪神の優勝は、あとから回顧したとき、「今にして思えば、あれが日本社会の決定的な転換点だったよな」ということになるのではないか。
うーむ。そんな気がしてきた。
どういう転換をするのか、まるで想像がつかないんだけど。
(2003-09-06 01:00)