9月2日

2003-09-02 mardi

残暑が厳しい。表は35度もあるそうである。だから、冷房の利いた家から一歩も出ないで、ごろごろ本を読み、原稿を書いている。
世間の人々から見たら羨ましい生活に思われるであろうが、本人にしてみると曜日も何も関係なく、ひたすら調べものをして、原稿を書き続けて、それでもたまりにたまった仕事が全然減らない(むしろ増えてくる)という、不条理なる「シジフォス」的生活である。

レヴィナス論がようやく「終章」までたどりついた。
あともう「一ひねり」で着地できそうである。やれやれ。
これが終わったら、10月末締め切りの岩波のセックスワーク論の続きを書き上げないといけない。年内完成をめざしているレヴィナス『困難な自由』の翻訳はただいま192頁。ぼちぼち半分である。あと四ヶ月で220頁。毎朝、早起きして、朝御飯の前に2頁ずつ訳す、というような「ラジオ体操形式」でいけば、年内完成も夢ではない。うん、これがいいな。このやり方にしよう。
何があっても一日2頁レヴィナスを訳すこと。
これを本日より日課の第一に掲げることにしよう。