終日文部科学省提出書類書き。
大変に困難な作文である。
書くべき内容はもうだいたい決まっているのであるが、それを申請書類にどう配列したらよいのか、よく分からない。
だって、申請書類の書き方の指示って、こんなふうなのだ。
「『(1)取組の内容について1(概要)』の欄には、申請する取組の内容について、全体像を把握できるように、その概要を記述してください。
『(2)取組の内容について2』の欄には、申請する取組を企図した理由、この取組の目的や特色、実施状況、今後の計画、将来の展望などを具体的に記述してください。
『(3)組織的対応について』の欄には、申請する取組について、その実施に至るまでの決定プロセス、大学または短期大学の理念・目的との連関性、実施体制、学内の支援体制(経費面も含む)などを具体的に記述してください」
すごい。
ちょっとお聞きしたいのであるが、「取組を企図した理由」と「取組の目的」はどこが違うのであろうか。
「実施状況」と「実施体制」はどこが違うのであろうか。
そもそも「取組を企図した理由、取組の目的・特色、実施状況、今後の計画、将来の展望」は(2)の欄に書かなければいけないのだとしたら、どうやってそれ抜きで(1)の欄に「取組の概要」を書けばよろしいのであろうか。
誰が教えて。
いかに官僚的作文の名手ウチダにしても、これでは途方に暮れる。
途方に暮れても職務上、この欄を埋めねばならぬ。
昨日からかれこれ15時間ほど、この不毛な作文作業に心血を注いでいる。
それでもまだ書き上がらない。
もちろん、原稿料が頂けるわけではない。
給与が割り増しされるわけでもない。
心優しいボランティアである。
しかるに、私が脂汗を流して書き上げたこの申請が「トップ100校」の選定に洩れた場合、教授会のみなさまの白眼視が静かにウチダに向けられることは避けがたいのである。
まことに割に合わない話である。
明日もまたこの作文で一日が暮れる。
とほほ。
もう、酒のんで、寝ちゃお。
(2003-07-21 00:00)