自己評価委員会の中間報告書を書き上げる。
毎日そんな書類仕事ばかりである。
つねづね申し上げているように、こういう書類を書くのが私は嫌いではない。むしろ、「好き」である。
どういう性向のしからしむるところであるのか、本人にもよく分からない。
表面的には冷然とした文章に伏流する「悪意」とか、論理的な文章にからみつく「妄想」とか、そういう「隠し味」が好きなのかも知れない。
すらすらすいすいと書き上がったので、家をお掃除して、宴会の準備をする。
今日はゼミ生三人("とほほ五年生" のマスモトとロペのナガモトとSEのニシオカ)がご飯を食べに来る。
四月に社会人となった二人がどんな様子か、ちょっと楽しみである。
海鮮サラダ、チーズ(三宅先生とブタさんから大量に頂いた)、白ワイン、カルボナーラ(これは麺の選択に失敗)でお迎えする。
話題は当然、「恋愛と結婚」である。
女の子たちとおしゃべりをしていると、話題は必ず最後はここに行き着く。
感心するのは、この問題については彼女たちの観察が実に緻密なことと飽くなき分析癖を有していることである。
この点で若い男性諸君は遠く及ばない。
男同士の「恋愛と結婚話」というのは、うまくいっているときは「へへへ」と薄笑いするだけだし、まずくなると「がるる」とやけ酒を呑んで荒れるだけ。観察とも分析ともまったく無縁のきわめて非知性的なイベントなのである。
だから、かなり親しい友だちでも、男友だちから恋愛・結婚のご相談やら「ここだけの打ち明け話」というものをうかがったことがない。
男が相手だと、だいたいいきなり「お、オレ、今度結婚するから」とか「ああ、別れたよ、あれとは・・・ま、その話はやめようや」というような感じで、問答無用。(でも、座に女性が一人いると執拗に食い下がって、結局男もあれこれの経緯をしゃべらされるてばりばり分析されちゃうんだけどね)
あの探求心にはほんとうに感心する。
ほんとに。
(2003-04-27 00:00)