4月19日

2003-04-19 samedi

爆睡10時間。よく寝るなあ。
北枕で、北側がJRの線路であるというのが、この眠りの深さに何か関係があるのかも知れない。
JR芦屋駅は東西数キロにわたって直線なので、夜中に山陽本線の貨物列車が通過するとき、遥か遠くからかすかな線路の震動が始まり、ゆっくりクレッシェンドして、ごおおおおと頭の真北を通り抜けて、またゆっくり遠ざかって行く。それを夢うつつで聴いていると、どおんと深い眠りに入り込んで行く。
たぶん、この鉄路の振動というのがある種の安心感を与える効果があるのだろう。
(私は寝台車が大好きだし、阪急京都線でも新幹線でも坐ったとたんに爆睡してしまう)

ボストンのお茶会」の高雄くんがビザの書き換えでひさしぶりに帰国。芦屋の稽古に顔を出してくれた。
一年半ぶりである。
稽古後、ロイホに集まって久闊を叙す。
MITでむずかしい研究をしているらしい。
気錬会の諸君はどうもむずかしい研究をしている人ばかりで、話題に窮するのが困りものである。フランス文学とか哲学とかやっている学生はいないのだろうか。意外に木野君がハイデガー研究者だというようなことはないのだろうか。(ないだろうな)

鍼に行ってぶちぶち鍼を刺してもらいつつ爆睡(どこでも寝るなあ)。
帰途、急速に空腹を感じ、「もっこす」にてチャーシュー麺と餃子を爆食。
木曜に三宅先生から「甲野先生くらい速く動きたいなら、あと15キロ体重を減らしなさい」と恐ろしいことを言われる。
あと15キロ減らしたら60キロである。
60キロといえば、中学生のころの体重である。
いまの身長で60キロになったら「磔刑のイエス」のような体型になってしまう。
たしかに、そこまで痩せれば、腹回りがきつくてぎりぎり着られなくなったスーツが二着ほど再利用可能になりはするが、逆に今着ている服は全部がばがばになってしまう。

しかし、そこまで言われたら、ウチダも男だ。
痩せてやろうじゃないの!(この台詞今から半年くらい前にも言ったような・・・)

しかし、とりあえずダイエットは「明日から」だ。