3月30日

2003-03-30 dimanche

懇親会でひさしぶりに佐々木さんらと痛飲後、学士会館に戻って爆睡。
すっかり春めいた学士会館の談話室で、同期会らしい八十翁がひたすら病気の話と昔話に興じるのを聴きながら、シグマリオンでばしばし原稿を書く。

昼過ぎに出立して、若松町の合気会本部道場の多田塾研修会へ。
山田先輩、坪井先輩、今崎先輩らと久闊を叙しているところへ狩野さん、工藤君、ユリさん、内古閑くんも登場。「佳奈ちゃんは?」と訊くと、芦屋に戻っている由。私の留守にお稽古に来ていたのだ。入れ違い。
東大、早稲田の現役ばりばりの諸君とお稽古をしてひさしぶりに大汗をかく。
多田先生に内古閑君かなぴょんの結婚式のお礼を申し上げる。(でも私が先生に「その節はありがとうございました」とお礼をいうのも、考えてみると妙な具合である)
多田先生には五月は広島の講習会、国際気の錬磨、全日本と毎週お会いできる。

先生を見送ってから、新宿に出て、気錬会の内古閑君、工藤君、川阪君、新主将の井上君、早稲田OBの宮内君ら「多田塾研修会の帰りに生ビールを飲む会」の面々と美味しいビールを飲む。
店に入って椅子に座ったとたんに工藤君があのまったく邪気の感じられない笑顔で、「ウチダ先生、夢の印税生活はいかがですか?」と振ってくる。
さすが気錬会。実用性の高い稽古をしている。
こうもみごとに先手をとられた以上じたばたしても始まらない。
「おお、もうがっぽがっぽ入ってきて笑いがとまりまへんわ」とやけっぱちの返答をする。
その瞬間に全員の目に静かな「あ、ラッキー」の色が浮かぶ。
カードの使える店でよかった。

今年は五月祭が六月になってしまったので、残念ながら私は恒例の五月祭演武会にはお邪魔できない(その日は『船弁慶』を舞っているのである)。すると、せっかく神戸から大挙して上京するんだから三大学合同稽古をやりましょうか、というありがたいお申し出があった。やりましょうやりましょうということになる。
三大学合同稽古は久しぶりのことである。実現すると嬉しい。
すっかりいい機嫌になって、再び新幹線で爆睡しながら帰神。