書き忘れていたけれど、24日に医学書院の白石さんという編集者と「ステーキハウス国分」と「バーO2」を梯子した。
医学書院というのは前に『看護学雑誌』のインタビューを若いお二人の編集者に受けた出版社である。
そのときは例によって、「知らないことについてもきっぱりと断言する」悪癖を発揮して、専門外のことについて好き放題のことを申し上げた。
企画自体が「医療のシロートさんに、長屋の大家さん的意見を聞いてみる」というものであったので、インタビューを読んでお怒りになられた方には申し訳ないが、そういうわけで、私の責任ではありません。
そのとき話の勢いで医学書院から本を出しませんかというオッファーがあった。まだ「営業期間内」だったので、何も考えずに「はいはい」とお受けしてしまったが、考えて見れば、私は医療についても看護についても介護についても福祉についても、まるで門外漢である。いったい、医学書院は私に何を書かせようというのであろうか、と一瞬考えたのだが、考えてもよく分からないことは深く考えない主義なので、そのまま失念していた。
しかし、私が失念しても、先方は失念しておられず、「キック」を入れに医学書院が誇る辣腕エディターである白石さんが登場されたのである。(白石さんはかの中井久夫先生をカンヅメにして原稿を取るという大仕事での来神のついで)
白石さんは大変に愉快痛快な方で、たちまち意気投合(という気分にさせるところがさすがプロ)。
ステーキハウス国分で医学書院のおごり、国分シェフのサーヴで、ヒレステーキを貪り食い、シェフ秘蔵のワインなどを鯨飲しているうちに、わはは書きます書きますどんとこいですわはは状態に誘導されてしまった。
ジャックが休業中なので、国分シェフのご案内で東門筋のバーO2で二次会。
ここで「ご禁制」のアブサンなど呑んでよい気分になっているところに街レヴィ派の諸君がどんどん乱入。ついに江さんもご登場。ここに東西のスーパーエディターが名刺交換。
そのあとどのような展開になったのかは酔眼朦朧として記憶にない。気がつけば午前二時。国分さんのフィアットに乗せてもらって高速を150キロくらいで飛ばして芦屋に送り届けて頂いた。
みなさんどうもありがとう。翌日は二日酔いで仕事になりませんでしたが。
今日はカナダから瀧川さんが帰ってきたので、しばし歓談(おみやげにスモークサーモンを頂きました。ごちそうさま)。もうすぐマスモトサチコさんも帰ってくるので、今年の四回のゼミはなんと16人。賑やかなゼミになりそうだ。
合気道のお稽古をして、お風呂に入って、ビールを呑んで、パスタを食べて、ワインを呑んで、これからおみやげのサーモンを囓りながら、『ツインピークス』全編踏破シリーズに入る。「四国でいちばんフレンドリーな呉服屋の若旦那」守さんのおかげで至福の毎晩。まだエピソード11。あと二週間は楽しめそうである。
あしたは久しぶりのオフ。今日はだらだらするぞー。
(2003-03-27 00:00)