四年生ゼミ最期の日。なんとなくしみじみと終わってから、我が家に移動して、「打ち上げ忘年会」。今夜は「ちゃんこ鍋」
私が「汁」と「豆腐」と「白菜」と「こんにゃく」と「合鴨」を提供し、残る動物性蛋白質は学生諸君の持ち寄りである。鯛、鶏肉団子、うずら巻き、キノコ、餅、うどんなどがどんどん放り込まれて「闇鍋」状態になる。
シャンペンで乾杯してから、わいわいと鍋をつつく。
この年度の四年生はみんな「うまのあう」仲のよい人たちであったので、ずいぶん宴会をした。卒業ゼミ旅行もみんなで城崎温泉に蟹を食べに行くことになった。
愉快な子たちなのであるが、唯一の欠点はゼミの教師の研究活動に対してきわめて関心が低いことである。
「先生『婦人公論』見ましたよ。変な顔で写真撮られてましたね」
あれは9月の話だろが。
「先生、むかし朝日新聞になんか書いてましたね。最近の大学生は幼いとか・・・」
そのあとも毎月書いてたんだよ。
「せんせいのナントカという本、本屋にありました」
ナントカという本はないだろう。
「先生の女がどーたらという本、私買いました」
女がどーたらはないだろう。
「『ミーツ』の先生の連載おもしろいです! 私、毎月立ち読みしてます」
買ってあげなよ。
しかし、この点以外はたいへんによい子たちである。
あとはちゃんとした卒論を書いて頂きたいと念じるばかりである。
(2002-12-16 00:00)