12月1日

2002-12-01 dimanche

ひさしぶりのオフ。
オフの日なので集中的に仕事をする。(変なの)
土曜の福岡の講演のお題が「レヴィナスとラカン」というものなので、その草稿をごりごりと書いている。
なぜこの二人の思想家の書くものはかくも難解であるのかについてはたいへん分かりやすい説明ができた。(なぜこんなにわかりにくいのかについての理由が分かっても、それによってレヴィナスやラカンが分かりやすくなるということはないのだが)
残りのネタはレヴィナスの「他者」(Autrui) と「他なるもの」(autre) の概念の区別と、ラカンの「大文字の他者」(Autre) と「対象 a」の概念の区別のあいだには何か相称的な関係があるのではないか、という問題である。
私はなんとなく「ある」という直感がするのであるが、これは大ネタなので、なかなか簡単に結論が出そうもない。
うんうんうなりながら『セミネール』を読む。

気がつくと夜の8時になっていたので、あわてて次の仕事である「喪中はがき」の宛名書きにとりかかる。
すでに終日の原稿書きで背中も首もばりばりであるが、「喪中はがき」の投函をこれ以上遅らせるわけにもゆかないので、ひいひい言いながら200枚余の宛名書きを一気にする。
ひとりひとりにコメントやネコマンガを書かなくてよいので、年賀状書きよりはずいぶん楽である。
それでも書き終わったら午前1時。
背中一面にエアーサロンパスを噴射して寝る。