11月26日

2002-11-26 mardi

昨日は甲野先生の第四回目の講習会。
学外からたくさんの方が参加して下さった。
前回からのおなじみの赤星君と京大合気道部の諸君、今回初参加の神戸大学合気道部の諸君、街レヴィ派「武闘派」のみなさん、そして、凛塾はじめ各流派各武術のみなさん、ほんとうにどうもありがとう。
おかげでたいへん愉快で有意義な稽古ができました。
体術、手裏剣、剣術、杖術のもりだくさんの講習のあとに、甲野先生と松聲館高弟「謎の医学生」白石さんを囲んで、発勁、練功、推手、シラット、魔術の飛び交う爆笑懇親会。

22日の朝日カルチャーセンター、23日の光岡先生を迎えての「站椿功」の講習に続いて、三日間にわたって甲野善紀先生とご一緒させて頂いたことになる。
甲野先生とはまだ知り合って一年にしかならないのに、この一年間に私が先生から受けた恩恵は言葉では尽くせない。
それは単に術技の上のことだけではない。(甲野先生に頂いたさまざまなヒントにかかわらず、私は相変わらずへたっぴな武道家である)
それより悦ばしいのは、甲野先生のネットワークに加えて頂いたことで広がった知友の拡がりである。
名越先生、守さん、白石さんら、松聲館門人の人格的な暖かさとその存在感の厚みは、なかなかうまく言葉にならない。
私は狭い了見の人間であるから、教育という視点に限定して言うことになるけれど、甲野先生の「教育者」としての器量は実に宏大なものである。
甲野門下の人々は実にのびのびと、それぞれの「体癖」に合わせて、その才能をぞんぶんに発揮している。
人間の蔵しているポテンシャルの最大化が教育の目的であるとすれば、甲野先生は実にすぐれあ「教育者」であると私は思う。
願わくば、私もまたその余沢に浴し、なけなしのポテンシャルを最大化して、なんとか世のお役にたちたいものである。

その甲野先生と「ご縁」にからんだ仕事がこのあと続く。
晶文社の安藤さんの肝いりで「田口ランディさんと鼎談夕食会」。
そして、1月はラジオのトーク番組で先生のお話の相手をするという仕事が決まりそうである。