10月14日

2002-10-14 lundi

多田塾合宿から無事生還。
今年の参加者は、溝口さん、吉永さん、かなぴょん、くー、おいちゃん、ウッキー、セトッチ、計8名。
私は今回が合宿参加三回目だが、五体満足で参加したのは一年目だけ。
去年は膝を痛めていて、ほとんど力を入れて踏ん張れない状態で、なんとかだましだまし稽古をした。
今年は8月に背中の筋肉を痛めて、受け身が取れない。
ふだんの稽古はなんとかごましていたが、合宿ではそうもゆかない。
結局、受け身をとる体術の大半をパスするという情け無い状態での稽古となった。
さいわい、気の錬磨の稽古と剣、杖の稽古が全体の半分以上だったので、そちらはちゃんとこなすことができた。
背中をおさえてふうふうしていたら、自由が丘道場の日本初のコスモセラピスト狩野さんが二晩にわたって治療してくれて、その驚異のハンドパワーのおかげでずいぶん痛みがやわらいだ。(狩野さん、ほんとにありがとうございました)
狩野さんのおみたてでは、首筋から下半身まで背中がばりばりに凝っていて、そのひずみがいちばんよわい右背筋に出て、筋肉に炎症を生じたらしい。
しばらく稽古をお休みして、おとなしく背中を伸ばすようにと忠告される。
夏にパソコンの前にすわって仕事をしすぎたのと(なにしろ6冊分やったんだものね)年が年だけに筋肉がずいぶんしなやかさを失ってきているようである。
同室の小堀さん(も、自由が丘の大田さんも、聞けばおふたりともしばらく前に私と同じ症状を経験された由)ともども「そろそろ年相応に爺っぽい合気道にシフトせんと、あかんわな」と嘆息。
かつて20代30代のみぎりに自由が丘道でどんじゃかどんじゃか暴れ回っても、少しも疲れを知らなかった悪童二人も老いが身に浸みる年回りとなったのである。感無量。
しばらくおとなしくして、来年のシンガポール合気会の講習会と春の気の錬磨の国際大会までには、まともな身体に戻しておきたいものである。
ともあれ、なんとかはいずりながら三日の合宿を生き延び、全国各地世界各国(今回はシンガポール合気会、香港合気会からも多数が参加した)から集散した同門の諸兄諸姉と再会を約して、帰途に就く。
今回は新機軸で伊丹から飛行機で新潟、新潟からレンタカーで北陸道、関越道を群馬までというコースを採用したが、これが当たりで、お金は多少かかったけれど、体力的にも時間的にもこれまでよりずっと楽な旅となった。
アレンジしてくれたウッキーに深謝。
レンタカーを返してから、一同と新潟空港で生ビールで乾杯。
年に一回の多田塾合宿で多田先生に親しく教えを受け、同門のみなさんと久闊を叙し、また新たな道友の辱知の栄を賜ることの喜びはなにものにも代え難い。
ひたすら稽古と武道談義に明け暮れた実に愉しい三日間でありました。
また来年も元気でここに来られますように神に祈る。