9月18日

2002-09-18 mercredi

秋らしい日よりである。
朝は風がひうひう吹き込んできて、ちょっと寒い。
ゆうべは遅くまでウィスキーをのみながら仕事をしていたので、二日酔い気味。
げふ。
しかし今日は健康診断の日なので、のろのろと起き出して大学へ。

あらま。
男子教職員の健康診断は明日で、今日は女子の日だった。
なんだ、もっと寝てればよかったぜとジダンダ踏んだが、そこはそれ「へこへこ謝って状況をどうにかする」というのはウチダの数少ない特技の一つである。
あのー、実は明日はどうしても抜けられない用事があって・・・今日診察受けちゃだめでしょうか?
と人畜無害な笑みをふりまいて、診察時間の最後の誰もいない時間帯にもぐり込む。
血圧は148の87。おお、けっこうまともだ。
でも体重が・・・なんと77・5キロ。
うちの体重計では75キロなんですけどお・・・・

いきなり「ダイエット」を決意する。
痩せるぞ、みとれよ。70キロまで落としてみせる。骨と皮になったる。
あとで泣いても知らんからな。(誰が泣くのか知らないけど)
しかし、デブる道は愉しく、やせる道は哀しい。

私が劇的に痩せたのは89年の離婚直後のことであるが、このときは何と2週間で7キロ痩せた。
2週間で7キロというのは、生理学的にはほとんど不可能な数値である。
何もものが食べられずに煙草と珈琲とウィスキーだけで生きていた。なけなしの気力を振り絞って、るんちゃんを毎日小学校に送り出し、家を掃除し、洗濯をし、夕食を作り、(そのあいまにおつとめにでかけ)・・・つまり「生きている」だけで大量のエネルギーが必要だったわけだ。
それくらい急に痩せると、減量と身体操作がシンクロしない。
ビルの角をまがっていきなり風に吹かれると、よろけてしまう。
鉄棒で「逆上がり」をしようとしたら、顎が鉄棒にぶつかりそうになった。身体は軽いのに筋肉は落ちていないからコントロールがきかないのだ。
ジーンズがぜんぶぶかぶかになって、うっかりすると腰の下までずり下がってしまった。

それに比べると、いまは朝飯後に満腹して「二度寝」。昼飯後に「昼寝」。うっかりすると夕食後に「夕寝」までしてしまう。
これではデブになるのも当然である。
これではいかん。
痩せるぞ。みとれー。