今日はるんちゃんの誕生日。
二十歳になったんだね。
Happy Birthday
花と「だんご」を贈っておきました。ご笑納下さい。
もう、あれから20年か・・・
1982年の7月24日の夕方に日赤産院でお初にお目にかかったのである。ラマーズ法での出産だったので、母親よりさきに、まず私が産道からしずしずとご出生されたるんちゃんの「アタマ」を拝見したのであった。
「おお、毛が濃い」
というのが最初の印象であった。
全身が登場すると、背中にも黒々と毛が生えていて、司馬遼太郎の『龍馬がゆく』には坂本龍馬も生まれたときに背中に馬のたてがみのように毛が生えていたという記述を読んでいたので、
「この子もいずれは龍馬のように日本を変える大人物になるのでは・・・」
と期待したのであった。(背中の毛はしばらくしたら脱けてしまった)
看護婦さんに「はい」といきなり手渡されて、あわてて抱き上げたのであるが、もしここで「するっ」と落として、分娩室の床で「かちゃん」と頭蓋骨が割れたりしたら、医者や看護婦や妻が「点眼」になるだろうなと思って、背中に汗をかいたのを覚えている。
さいわい、落とさずに数秒間キープできたが、全身があれほど硬直したのはあとにもさきにも、あのときくらいである。
自分の子供が生まれるというのはどういう感じだろうといろいろ想像していたが、どれとも違っていて、営業マンが得意先に挨拶にいって、名刺を出しながら
「あ、どうも、ウチダです。以後よろしくお見知りおきを」
というような感じであった。
以後、さまざまな歴史的風雪に耐えつつ、今日、幸いにも二十歳の誕生日をつつがなく迎えることができた。
二十年間がんばって生きてくれたるんちゃんご本人と、それなりにいろいろとご配慮頂いた「別れた妻」と、関係者各位に「旧親権者」としてお礼申し上げます。みなさん、どうもありがとう。
娘が二十歳になりました。(涙)
(2002-07-24 00:00)