ゼミと杖道会の稽古。
かなぴょんしか来てないので、ふたりで制定型をひさしぶりにおさらいする。(去年の6月以来くらいである)
かなぴょんもながく稽古していないので、あちこち間違えて、そのたびに『杖道入門』をとりだしてチェックする。
「霞」の捌きを確認しようとしてみたら、松井健二さんの本は写真が一頁ずれていた。困るよ。
とりあえず十二本目乱合まで思い出して、喜んでいたら、合気道部の若手二人と、新入生が見学に来たので、急にまじめな顔になってばしばしと形を遣う。すると、見学者が「私もやりたい」と言い出した。
よい傾向である。
新入生は剣道二段だそうである。さすがに、杖を持っても、手の内や体軸がしっかりしている。
さっそくふだんぎのままで稽古にまじってもらう。
ひさしぶりの杖の稽古なので、初心者に教えるときの手順を思い出せなくて、いささか段取りが前後するが、だんだんと思い出す。体術でずいぶん杖の足捌きを応用したので、ひさしぶりに形を遣ってもあまり違和感がない。やはり武道的な身体運用の基本は同じである。
来月からは居合と制定型をやって、最後に合気杖でやわらかく杖を遣ってからだをほぐしておしまい、というプログラムでやることにする。手裏剣の稽古も始めないといけないし、松聲館の甲野先生の杖の形(「影踏み」というかっこいい名前がついている)もぜひ習得して稽古してみたいものである。
そういえば、その甲野善紀先生から先週の木曜の夜にお電話をいただいた。
『「おじさん」的思考』をお送りしたので、その感想をお知らせいただいたのである。気に入っていただけたようで、「やあ、あれは面白い」と電話口で大笑いされていた。(ホームページの随感録にも感想を書いていただいた。ありがとうございます。)
そのときに「次はいつ遊びに来てくれますか」という話になり、6月下旬から7月にかけてがよいだろうということになって、そのころにまた講演会と稽古会をセッティングすることにした。こんども稽古のあとに、どどどと名越先生のところに雪崩れ込んでみんなで大騒ぎしたいものである。
朝日新聞の『e- メール時評』もイレギュラーだけれど今日二回目が出た。
ほんとうは三週間に一回のはずなのだが、執筆者でいきなり「落とした」人がいて、「書き助」(@江弘毅)の私におはちが回ってきたのである。それにしても、新年度開始二週目でいきなり600字の原稿を「落とす」というのもなかなか剛胆な執筆者がいるものである。そういうひとの剛胆さにくらべれば、私なんてほんとうにかわいいものである。
今回の原稿は「OK」であった。
「ウチダさん、これですよ。こういうのがいいんですよ」
と喜ばれた。
あ、こういうのが、よかったのか。なんだ、はじめから、そう言って下さいよ。
なーんだ、「この手」だったのか。はいはい。こんなのでよければ、いくらでも。
(2002-04-15 00:00)