やや旧聞に属するがうれしいニュースが一つ。
小田嶋隆先生のホームページが久しぶりに1月15日に更新された。
せんせーもっとまめに更新して下さいね。
これも三日ほど前だけど、植村さんという方から『時間の本性』と言う哲学書が送られてきた。
植村さん・・・しらないなあと思って見たら、中に手紙があって、驚くべきことが書いてあった。
なんと1970年駒場の文研で二、三回おしゃべりをしたことのある少年であった。
その後植村さんは哲学者になって大学の先生をしていたのである。
『レヴィナスと愛の現象学』をたまたまに手に取って、読んでみたら、懐かしくなってお手紙と著書を送ってくれたのである。
その手紙はだから「19歳のときのウチダくん」に宛てたものである。
「浅黒く精悍で(東大生にはめずらしいセクシーな感じのする)若者」だったと植村さんは私のことを記憶されているのである。(汗)
私はより写実的に描写するならば「青黒く、野蛮で(東大生には珍しく野卑な感じのする)若者」であったというのが衆目の一致するところである。植村さんのプルースト的 reminiscence の中では私の青春像はかなり美化されているようである。
しかし、せっかくそのような偽造記憶が残存しているのであれば、べつに訂正するには及ぶまい。このホームページの読者諸君で私の実像を知らないみなさんは、植村さんの記述の方をぜひ記憶におとどめ願いたいと思う。
(2002-01-24 00:00)