1月13日

2002-01-13 dimanche

土曜は鏡開き。
稽古のあと、わが家で一品持ち寄りの新年会。
私は「ぜんざい」を作って、御神酒を提供するだけ。食べ物はみなさんが凝った手作りの品々を持ってきてくれる。
東京から北澤さん、新婚早々の長井(旧姓・谷口)なをさん、神原麻理さん、高橋奈王子さんなどもひさしぶりに宴会に登場。修論疲れでぼろぼろにダウンしていたウッキーもむりやり電話で呼び出し。キリスト教文学会というところでホーリーな学会員の篤い信仰心に触れてへろへろになった飯田先生も「飲み直し」にやってきた。
話題の中心はなをさんの「新妻心得」。みんな真剣な顔で、熱い質疑応答が繰り広げられた。
ウチダも偉そうに結婚生活の心得を説教するのだが、誰も聞いてない。当たり前か。

日曜は一日頭がぼーっとしていて仕事にならないので、神戸製鋼とサントリーのラグビー社会人決勝をTV観戦。ごひいきの神戸が敗れて、悔しくてひとりじたばたする。
王者神鋼の黄金時代も終わりなのか・・・
私がラグビーを見始めたころは松尾雄治率いる新日鐵釜石の黄金時代。そのあと平尾、大八木、林、堀越、増保、ミラー、元木、大畑と神鋼の全盛期を楽しんだのであるが、その真紅のジャージーのスティーラーズも平均年齢30歳。平均年齢25歳のサントリーの圧倒的なスピードとフィットネスの前に撃沈されてしまった。神戸市民としてこの先何を楽しみに生きて行けばよいのだろう。甦れ神鋼。頼むぞ日本選手権は(泣)。

半泣きでアレクサンドル・コジェーヴの『ヘーゲル読解入門』を読む。
おお、これは・・・ミケル・ボルク=ヤコブセンが『ラカンの思想』で、ラカンはコジェーヴの「ぱくりです」というのを聞いて、読み出したのだが、コジェーヴの用語法がレヴィナスの『全体性と無限』とあまりに似ているのにびっくり。
あ、そうだったのか。『全体性と無限』は「裏コジェーヴ」だったのか。フッサール批判ばかり意識して読んでいたけれど・・・老師はほんとうにいろいろなものを「ひっくり返し」ているなあ。