本日はブルーノくんの主催の「遠足」、自動車3台に 15 人が分乗しての大所帯である。運転手はフォード・フェスティバがブルーノくん、マツダ・ファミリアがイワンさん、ルノー・クリオがヴィンスくんである。そこにわれわれ 11 名+サトカッチ。常連の越くん、祐里さんは手配した車が一台不足のためドタキャンの悲哀をなめることとなった。申し訳ない。
本日はフランシュ・コンテ地方の観光名所めぐり。Château de Joux(ここには 95 年の CLA の遠足でジローくんたちと行ったことがある)を見物して、そこでお昼。そのあと Le Lac Saint Point というきれいな湖に寄って、白鳥などを眺めつつ湖畔を散歩。それから La Source de la Loue という奇勝で、地下水脈から涌き出る川を眺める。そのあとはそのルー川に沿って峡谷を一気に下り、それはそれは美しいフランシュ・コンテの田園風景を堪能する。
盛りだくさんのドライブで、朝の九時に出発して、ブザンソンに帰着したのが午後6時半。9時間余の大旅行であった。貴重な休日をつぶして一日おつきあいくださった三人のビゾンタンにはお礼の申し上げようもない。
さすがに全員疲れ果てて、夕食に街に出る元気があったのは6名のみ。
スパゲッティが食べたいというリクエストにおこたえして、イタリアンに行く。
そこでサトカッチ、越くん、マルレンくんが合流して、モラッツェラとトマトのサラダとカルボナーラ・スパゲッティを食べて、赤ワインのピシェを頂く。食後に別件の夕食に招かれていたブルーノくんも合流してモナコを一杯。
どうしてこのように頻繁に「合流」がなされるのであるか、読者のみなさんにはご不審であろうと思うのでここで理由をご説明しておこう。
理由のひとつはブザンソンという街では、食事をしたりビールをのんだり場所がだいたい徒歩 10 分以内のところに固まっているということ(ホテルから5分くらいのところがレストラン街なのである。レストラン街といっても 15 軒くらいなんだけど)。
加えてフランスは「外食文化」の地なので、夜になるととりあえず街へ繰り出て食事をすることが多い。
つまり外食する人は同じ時刻に同じ地域でうろうろしているので、遭遇する可能性がきわめて高いのである。
かてて加えて携帯電話の普及のせいで、「いまどこ?」「そこから歩いて1分のとこ」というような会話が頻繁になされるので、ピンポイントで「合流」することがたいへんに容易である。
どうせ外食するなら、どうせカフェでビールを飲むなら、一人よりたくさんのほうが楽しいというのは人情の自然である。
かくして一夜に何度となく「合流」が果たされることになるのである。
しかし、さすがに今日は疲れたので、そうそうにお暇する。
いよいよブザンソン滞在も半分を切り、残り6日となった。残る日々を学生諸君が有意義に過ごしてくれることを祈る。
(2001-09-02 00:00)