土曜に合気道部の「新歓コンパ」があった。1月の新年会以来、久しぶりの「大宴会」である。
新歓コンパというわりには新入部員が一人も参加しない不思議な宴会であったが、代わりに来年から関西に赴任する東大気錬会の常田さんと秋にはボストンへ去る(はずの)高雄さんと、三連休で神戸に遊びに来た北澤さんが来て、歓迎会&送別会となる。
最近の宴会は昔に比べるとずいぶん静かである。みんなばくばくご飯を食べごくごく呑みながらちゃんと理性的に話しをしている。(むかしの宴会では、泣いてる人とか歌っている人とか踊っている人とかゲロ吐いてる人とかあちこちにいて、廊下を歩くと酔いつぶれている人にけつまずいたりした。だいたい参加者の半数近くがそのまま家に泊まり込んで騒いでいたが、今回は全員電車のあるうちに帰って行った。)
この変化はどういうことなのであろう。
パーティというのは、主催者のエートスが濃厚に反映するものである。おそらくは、ウチダ自身がこの 10 年間で、すっかり軟弱な野郎になってしまったということなのであろう。
それでもひさしぶりの愉快な大宴会であったので、翌日はもうどろどろである。
朝起きだしてお茶漬けを食べて、そのまままたベッドに戻り、起き出してラーメンを食べてまたベッドにもどり、お風呂にはいってからベッドに戻り、ビデオを見てからベッドにもどり、素麺を食べてからベッドに戻る。というようなソファーとベッドの往復運動をして一日をすごしてしまった。
その間に浅田次郎の『プリズン・ホテル』二巻を読み、竹内力の『ミナミの帝王』をTVで見て、ビデオ屋で借りてきた『新・仁義なき戦い』を見る。
つまり一日中「やくざ」さんたちの話に浸かっていたわけである。
なぜか、二日酔いで、思考力が低下してくると『昭和残侠伝』とか『まむしの兄弟』とか『総長への道』というようなものに強い親和力が働く。
これはどういうことなのであろうか、と説明を試みるのであるが、もちろん二日酔いでどろどろしていて理性的思考が不可能な状態であるので、いっかな結論が出ないのである。
(2001-07-23 00:00)