7月5日

2001-07-05 jeudi

いよいよ「お待ちかね! 戦う身体舞う身体講演シリーズ」第一弾の鈴木晶先生のおでましだ。
「内田 樹」というのは実在の人物なのかヴァーチャル・キャラクターなのか、ということについてのお問い合わせが各方面からあったが、BBS でお答えしているとおり、これはヴァーチャル・キャラクターである。
ヴァーチャル・キャラクターに実在の人物名をかぶせると、誰が誰だかよくわからなくなって混乱が生じるわけであるが、ウチダはこういう混乱は好きである。
それは「あれは、ヴァーチャルウチダが言ったことだから、私は知らん」というような言い逃れを可能にするためではなく、逆に「ヴァーチャルウチダが言ったことの責任を実在ウチダが引き受けざるを得ず、実在ウチダの愚行の尻拭いをヴァーチャルウチダがしないといけない」という責任のカバリッジの拡大をはかるためである。
忙しいウチダにかわってヴァーチャル・キャラにいろいろご活躍頂くことによって、ウチダ自身の(望みなき)人間的成熟を促し、その管見の及ぶ範囲をいささかなりとも広げたいというのがこの別人格設定のねらいである。
鈴木晶先生は「内田 樹」のメル友「鈴木 晶」の実在モードの方である。
ヴァーチャル・鈴木先生とはしばしばお会い、長時間にわたり話し込んでいるし、ビジネストークもするが、実在・鈴木先生とお会いするのはこれで三度目である。実在同士はあまり世俗的な話はしないで、もっぱら琴棋詩酒、清談の境地に遊ぶのである。
今日は静かに「バレエ」のお話を聴く。もうぼちぼちお電話があるころである。
今日のご報告はまた明日。