昨日は杖道の昇段審査があった。正道会の受審者は全員合格。私も無事に三段になれた。
これで允可された武道の段位は総計12段となった。(足し算してどうこうというものではないが、こういう数は多いほうがなんとなくにぎやかでよろしい。)
夕方、兄上と甥のユータがやってくる。遠いところをご苦労さまである。
さっそく南京街の「楽園」で夕食。ここは特別美味しいというほどではないのだけれど、「蟹爪フライ」がけっこういけるのと、料理の出てくるのが異常に早い、という点で私のお気に入りである。(料理が出るのが遅い店は、どれほど味が良くても、私の評価は低い。)
それからうちにかえって、シャンペンなどを喫しつつ、ユータに午前3時まで「説教」。
われながら、どうしてこれほど次から次へと説教のネタが無尽蔵にわき出るのか不思議なほどである。
ユータは神妙な顔で、「ああ、おじさんの言うとおりです。ぼく、お話をきいて、目からウロコが落ちました」などとツボを心得た合いの手を入れる。このへんの要領のよさは私に似ているが、キャラ的には 17 歳のころの兄上さまを彷彿するところがある。その後の兄上の立身出世ぶりを拝見すると、ユータの未来もあまり心配しなくてよさそうである。
ともあれ先日は東京でるんちゃんにこってり説教されてしまったので、今回は「江戸のかたきを長崎」で、るんちゃんの従弟が私の犠牲者になったのであった。「説教」エネルギーの絶対値は変化しないままかくのごとく「説教」は宇宙を循環するのである。きっと、明日あたり、ユータのガールフレンドがこってりと「人の道」を説き聞かせられるはめになるのではないだろうか。気の毒であるがしかたがない。それが宇宙の真理なのだよ。
(2001-06-18 00:00)