4月22日

2001-04-22 dimanche

忙しい金曜日。
お昼から文学研究科委員会。委員長が出張のため、私が代理で議事進行役。学則変更、学位記規程の変更などを採決する。
むかしは、はたで見ていて、こういう委員会に何の意味があるのか、何を議しているのか、見当もつかなかったけれど、自分が議案を作る立場になってだんだん分かってきた。
それはこういう委員会は「あまり意味がない」ということである。(第一印象はつねに正しい。)
そのあと長い全学教授会。そのあと、さらに第一回自己評価委員会。不吉な予想が的中して、委員長に選ばれてしまった。任期はなんと4年間。とほほほほ。

そのあと、六甲山頂まで車を走らせて「フレッシュマン・キャンプ」。
今回は飯謙先生のおともである。
飯先生は学院チャプレン、旧約聖書学の権威という、お堅い一面とはうらはらに、「ベタなダジャレ」と「一滴もアルコールを飲まずに酔っぱらう特技」などで学生、同僚のあいだにファンが多い。(私もその一人)
以前にアロン、ネエール&マルカの『ユダヤ教 過去と未来』という本を訳したときに、飯先生にヘブライ語の表記と訳語をぜんぶチェックしてもらったことがある。ずいぶん面倒なお願いだったけれど、快く引き受けてくれて、私が誤訳誤記した箇所いくつもみつけてくださった。
学生たちとの交歓の時間が終わってから、私はジャック・ダニエルズの水割りを飲みながら、飯先生はミネラル・ウォーターを飲みながら、深更に至るまで聖書の話、フェミニズム神学の話、大学闘争とトラウマの話など尽きぬ話題で語り合う。

翌朝、学生たちを車で阪急六甲まで送った。徹夜明けで「寝不足ハイ」になっている学生たちは「楽しいね。おともだちになれてうれしいね。これからいっぱい遊ぼうね」とにこにこしている。
この子たちは「るんちゃん」と同じ年である。
18歳であることはなんだか楽しそうだ。18歳で「人生が楽しい」のはそれほどむずかしいことではない。
でも、「50歳で人生が楽しい」のはけっこうむずかしい。(私は楽しいけど)みんなもがんばってね。
そのまま午から合気道のお稽古。膝の痛みはだいぶ消えた。すこし「ひきつる」ような感じが残るだけ。それから夕方まで杖道のお稽古。
そのあと、家にお客を迎えて、ひさしぶりに料理を作る。春巻きと鶏の唐揚げとスープ。ちょっと野菜が足りなかったかも。
来週の火曜日はゼミの3回生をむかえてうちで「一品持ち寄り宴会」である。
私はいつもの「颱風カレー」と「ベトナム風ビーフン」を作る。

夜、共同通信のエッセイを書く。
ネタはいくらもあるのだが、5回でおしまいとは、時給の良いバイトなのに残念。