11月12日

2000-11-12 dimanche

ああ、突かれた(ってこのギャグ今日二度目なんだけど)。
今日は兵庫県の杖道講習会。
矢鋪さんにごんごん水月と脾腹を突かれたので、腎臓破裂しているかもしれない。
しかし、ふたりでまあ、ずいぶん稽古してしまった。10時から4時まで、手の皮が剥けるくらいにばりばり杖のお稽古をした。
いつもは学生たちと「ちょっと手加減して」稽古するか、鬼木先生に「たいそう手加減をしていただいて」稽古しているか、どちらかなので、「くりゃー。死ねー」という感じでごんごんいけるととてもハッピーである。
もちろん、鬼木先生相手に「死ねー」という感じで突きをかますということも可能性としてはありうるのであるが、その「あと」に鬼木先生の眼が「きらり」と笑って「あ、そういうことなのね。じゃ、こっちも、いいかな?」ということになると、とてもとても恐いことになるので、そういう虎の尾を踏むようなことをする人は兵庫県下には存在しないのである。
矢鋪さんは西宮長和会という居合道の会で五年間ほどいっしょに居合と杖を習っていた同門のおともだちである。私は二年前に事情があって居合道を止めて、鬼木先生の門下で杖道を専修することにした。所属団体が違うので、もう同じ道場ではいっしょに稽古することができない。しかし、県の講習会であれば、話は別である。
高砂の講習会会場にいったら矢鋪さんがいた。

「あ、来てたの?」
「うん」
「じゃ、やろか?」
「やろやろ」

ということで道着が汗でべとべとになるまで稽古をした。
とても楽しい一日であった。
今日の講習会は再来週の昇段審査のリハーサルなので、初段、二段を受審する正道会の諸君12名が参加していた。
講習の最後にみんなの演武も見せていただいたが、なかなか堂々たるものであった。
隣にいた七段の先生に「どうです、うちの連中は?」と尋ねたら、
「女学院て男子学生もいるの?」と聞かれた。
高雄さんと小菅さんがまじっていたのである。
「いえ、彼らは京大の院生たちで、杖道の稽古に参加しているのです。」と答えたら
まぶしそうな眼をして「京大?・・・・そうは見えんな」というお言葉であった。
何に見えたのであろうか。
もしかしたら「兄弟の院生」だと思ったのかも知れない。
たしかに、そうは見えない。