10月18日

2000-10-18 mercredi

本ホームページに新連載企画が二つあります。

一つはBBSでも告知した松下正己君の "Seven days in Tibet"。
もう一つはヘル・葉柳の『長崎通信』。

こうやってお友達が私のホームページをにぎわすために(ほんとは、私が勝手に「載せてもいいよね」と頼み込んでいるんだけど)コンテンツを提供してくれるのは、まことにうれしいことである。
筆者をご紹介しておこう。

松下正己くんは、私の中学生のころからのおともだちで、私たちのコンビの来歴については『映画は死んだ』の「あとがき」に詳しい。このホームページの「内田 樹の研究史」の所にもちょっと出てくる。「おとぼけ映画批評」の常連寄稿家であるので、その驚異的な映画的知識とシャープな批評精神はみなさんご案内のとおりである。彼はまた「辺境好き」という特異な傾向もあり、(そのため現在も「横浜のチベット」といわれる僻地に住んでいる)しばしば私が敬して遠ざけるような怪しげなところに足を伸ばしている。今回はチベット。

葉柳和則くんは神戸女学院大学のドイツ語の非常勤講師をしていたので、卒業生の読者のかたのなかには「ああ、あこがれの葉柳先生だ・・・」と胸をしめつけられるような方もおられるかもしれないが、ヘル・葉柳は素敵な奥様とかわいい子どもたちとプレスティージのある学者ポストを得て、長崎でカステラや「からすみ」や「さらうどん」を飽食される身となられ、いまや人生順風満帆、ペレス・プラードの「順風マンボ」なのである。その高笑いの日々をご紹介しようという企画である。

では、お楽しみ下さい。