9月14日

2000-09-14 jeudi

げふ。また二日酔いだ。
ゆうべ調子に乗ってウオッカをかぱかぱ呑んだせいだな。
黒田鉄山先生の最新ビデオ「改・剣之巻」を見ていたら、興奮してしまって、「おお、すげー。おお、こ、これは、どうなっているのだ」と続けて 2 度も見てしまった。そのまま興奮さめやらず部屋で木刀を振り回す。
こうなったらいろいろ武道ビデオを見ようと思い立って、甲野善紀の「割れと浮き」を取り出して見ていたら、この春、大津の杖道大会の一回戦で当たって私が負けた相手の人が甲野先生の受けで出てきた。この人もけっこうな武道マニアだな。
そのビデオの中で、私が日頃、合気道の稽古で言っている「支点を消す」とか「正中線から身体を割る」ということを甲野先生がさかんに言っている。なるほど、私はこれを見て「刷り込み」をされて、それが合気道のときに口をついて出てきたわけであるのか。なるほど、これが「サブリミナル」か(ちがうような気もするけど)。
しかし、黒田鉄山はすごい。構えた剣が切り込むところが「見えない」のである。
かなりゆっくり動いていても「見えない」。途中がなくて、いきなり形が「終わる」のである。
ファンタスティックである。
形稽古を正しくやっていれば、こういうことが実際にできるわけである。
この術理を合気道に活かすには、どうすればよいのであろうか、とあれこれ考えているうちについごくごくとウオッカを飲んでしまったのでありました。げふ。

今日もこれから宴会がある。今日はもとゼミ生「デプレッション三人娘」とのご会食である。鬱病の薬のはなしとか不眠症の苦しみとかで盛り上がるのであろう。楽しみだ。