7月31日

2000-07-31 lundi

お兄ちゃんから愉快なメールが来る。面白いのでそのまま採録しますね。

「兄ちゃんは最近無茶苦茶腹が立っていることがあります。
それは厚生省に対してですが、あまり腹が立つので言葉が出てこないくらいです。
今度会ったときに話しますが、兄ちゃんが怒り狂っている、ということを覚えておいて下さい。そして今度会ったときに「何にそんなに怒ってるの?」と必ず聞いて下さい。(怒ってることをその時忘れてる可能性がありますから)」

お兄ちゃんは商社を経営している。医療関係のグッズが主力商品なのであるが、新しい医療器具を輸入しようとすると、厚生省がものすごい規制をかけてくる、ということを前からこぼしていた。高額の検査器具を買い入れ、専門の技師を雇い入れ、厚生省に何度も足を運んで、膨大な量の書類を提出しなければならない。
厚生省はそんな規制を必ずしも日本国民の健康を守るためにしているわけではない。(それなら兄ちゃんも怒りはしないだろう。)
厚生省がお兄ちゃんのような新規参入者を閉め出そうと「いやがらせ」をするは既存のメーカーや商社の既得権を守るためである。
新規参入者による市場の再編(って、要するに安くてクオリティの高いものを消費者が買えるようになる、ということなんだけど)を日本の役所は忌み嫌っている。それは許認可の手続きが非人間的に煩瑣で、市場に新規参入者がいないことが厚生省の役人たちにとって有利だからだ。
許認可申請が簡単になって、マーケットが流動化したら、定年後の厚生省の役人の「天下り」先がなくなってしまうからね。
たぶんお兄ちゃんは厚生省の役人のせこい省益主義と小役人のエゴイズムにものすごく頭に来ることがあったのだろう。(ふだんぜんぜん怒らない人だから)
今度、きかしてね。厚生省の悪口。おいら、ひとの悪口を言って盛り上がるのが人生の最大の喜びだからね。