ISDNを導入した。
NTTの電話営業のおばちゃんの誘いにのって、インターネットしているあいだにかかってきた電話にも出られるし、インターネットの作動環境がよくなるし、電話代もおやすくなりまっせ、という甘言を信じて「じゃ、買う」と答えてしまった。
ISDNの何であるかも知らずに、こういう決定をしてしまうところが私の粗忽なところである。
さっそくNTTのおばちゃんがやってきて、モジュラーにアダプターをつないで、「はい、さよなら」と帰ろうとする。
あのインターネットの接続は?
するとCD-ROM一枚をマニュアル二冊を投げてよこして「あとは自分でやってね」
おいおい、いちばん面倒なところを客にやらせるのかい。それが面倒だから、セットアップまでしてくれるの?と電話で確認したじゃないか。
しかたがないので、マニュアルをみながらこりこりと設定をする。
案の定、インターネットにはつながらない。ははは。
何度やってもだめなので、パソコン道の師匠である野崎次郎先生に救援をもとめる。
「えー。ISDNなんか入れちゃったの? だめだよ、NTTはパソコンの敵なんだから」といきなり叱られる。
電話回線を使用することがインターネット普及の最大の障害であるので、NTTをつぶさないと日本の通信状況の劇的好転は望めないというのが師匠のご託宣であった。
そうか、私はうかつにも師匠の戦略の足をひっぱる選択をしてしまったのね。すんません師匠。でも、とりあえず、つないで。
師匠は骨がらみの Mac フリークであるので、うちのIBMをにくにくしげに一瞥し、マウスを操作しながらもずっと Windows マシンの悪口を言い続ける。
しかし1時間半ほどトライしたところで師匠も「なんか、つながんないみたいね。わかんないや。あとはプロバイダのサポートに電話して、自分でやってね」とつれなく去ってしまわれた。
それが一昨日のことである。
ISDNはいぜんとして機能しない。
NTTのサポートに電話がつながったので、その指示通りにPCをチェックしたが、モデムのインストールには異常がない。
「あとはプロバイダのサポートにご相談ください、がちゃん」
そのプロバイダのサポートは50回電話したがいつもお話中。
それが昨日のことである。
今朝一番に電話したら、「その番号は使われいません。新しい番号は・・・」というので、さすがの infoweb もあまりの電話の多さに反省して、サポートの拡張を試みたのだな、よしよしと新番号に電話したら、「ただいまサービスセンターは拡張工事のため休業中です。」
電脳メディアとかいっても、トラブルがあると「電話」でケースバイケースの身の上相談という超アナログ的なトラブルシュートでしか対応ができない。
というわけで超アナログ的な解決方法として「フジイを呼び寄せる」というアイディアを(最近、インターネットにはまっている)るんさんが提案してくれた。
新幹線代を払っても、このいらいらが解決できるなら安いものだ。たまにはフジイの顔も見たいしね。うん、それはいい考えだ。万事金で解決(そのせいでビンボー)という私の生き方にもなじみがよい。
というわけでフジイ君はこのホームページを読んでいたら、電話ちょうだい。(なぜ私から電話しないかというと、フジイは主義として電話に出ない人なのだ。変わった人だなー。)
(2000-02-24 00:00)