2月9日

2000-02-09 mercredi

先日の武道シンポジウムに東京から来てくれて平川克美君から武道論の原稿が届きましたので、さっそく掲載させて頂くことにしました。ごらんになりたい方は「ここ」をクリックして下さい。(目次のところでは『空手道は、どのように語られ得るのか』という題名で出ています。)なかなか気合いのはいった文章です。
平川君はむかし「現代詩人」でもあったのでもとから肌理の細かい言葉遣いをする人なのですが、そこに国際派ビジネスマンのボキャブラリーもからんできて、独特の言語空間が織りなされております。
それにつけも私の文体と(リズム感とか)すごく似てる、と思ってしまうのは私ひとりでしょうか?
これに呼応する私の「武道の科学」はいま執筆中。(忙しくてなかなか終わらないの)春休み中には仕上げて並べて掲載致します。
そういえば、武道シンポジウムのもうひとりのパネリストである鬼木正道先生のおたくは2月3日に無事に二番目のお嬢さんが誕生されました。おめでとうございます。

昨日はひさしぶりの「まるオフ」。
しこたま朝寝をしてから、しこたま昼飯を食べて、そのまま昼寝。
起きてから「大学院文学研究科」のための「点検評価」の文章というのをこりこり書く。
自分の学校をほめたりけなしたりする。
こういうのは「ほめる」か「けなす」かどちらかにスタンスが決まっていると仕事が楽なのだが、客観的、中立的な立場から、見るべき処をきちんと見る、ということになるとなかなか難しい。うちの大学にもそれなりによいところもあり、よくないところもある。
いろいろ書いていると、「よいところ」は組織が小さくて、小回りが利いて、教員と学生のコミュニケーションが比較的親密なところであり、「わるいところ」は機構がどろどろで、現場処理でなんでも片づけるので政策に組織性や一貫性がなく、基本的にその場しのぎという点である。
これは同じ現象の両面というほかない。一方だけを残して、他方をなくす、というわけにはゆかない。
まあなんでもそうなんだけどね。