まだげほげほしているけれど、風邪は8割方治りました。
昨日の日曜日はほんとうに久しぶりの「休日」。貪るように眠り、たまった手紙類に返事を書き、たまった洗濯物にアイロンをかけ、エアコンのフィルターにたまったごみを掃除し、机の上にのしかからんばかりであった書類の山も半分ほど片づいた。
『現代思想のパフォーマンス』の初校が出たので、その校正。
われながら面白い。とくに「ラカン」の終わりの方は、けっこう思いつき的に書いたので、何を書いたのか忘れていた。校正しながら「ふむふむ。なに? おお、そうか・・・で、どうなるの?」とわくわくしながら読んでしまった。自分の原稿をわくわくしながら校正できるのだから、私はほんとに気楽なひとである。
ともあれ、一日仕事をして、ひさしぶりにゆっくり買い物をして、ひさしぶりにゆっくり晩ご飯を作った。(るんのリクエストで「ハンバーグ」)
ワインをのみながら台所で挽肉をこねこねしていると、「主婦のしやわせ」が身にしみてくる。ああ、ゆっくり主婦がしたい。(あたふた二週間走り回っているうちに観葉植物に水をやりわすれて、二本とも枯らしてしまった・・・。こういうところに「生活のすさみ」が出てしまうのよね、反省。)
今日はひさしぶりに下川先生のところのお稽古。先週風邪で休んでしまったので、今日はいちだんと稽古が厳しい。謡『小督』(「こごう」と読むのよ。小督の局と仲国のしみじみ話。私は仲国君)は無事パスしたが、仕舞と舞囃子『安宅』(「あたか」と読むの。弁慶の話。私は弁慶)はびしびし。歩き方がまるでなっていないそうである。人間五十年やってきてもぜんぜん「歩けてない」わけである。足裏の感覚や膝の使い方について下川先生にいろいろご注意を受ける。うーむ、身体技法は奥が深い。
(2000-02-07 00:00)