1月28日

2000-01-28 vendredi

なんだか急にエヴァリー・ブラザースが聴きたくなった。
ただし聴きたいのはエヴァリーのオリジナルではなく、大瀧詠一と山下達郎が1984年の新春放談でやったスタジオライブの方である。そのむかし石川君につくってもらったテープがどこかにあるはずであるので、家中探し回る。
あった。
あらゆるものを捨てまくる私にしては奇跡的なことだが、音楽関係だけはそもそもコレクションがほとんどないのでじゃまにならないので捨てない。
さっそく車のなかで16年前のおしゃべりを聴きながらエヴァリーを聴く。
よいなあ。
Devoted to you という曲はそのむかしガールフレンドにプレゼントしたカセットの最初の曲である。
I'll never hurt you, I'll never lie, I'll never be untrue, というリフレインを聴きつつ、彼女を傷つけ、嘘をつき、不実のかぎりを尽くしたことを思い出して、深く反省してしまった。
そうか、ラブソングを聴いて共感できるひとたちというのは、自分の魂の美しさに確信があるということだね。
私はラブソングをきくと自分が最低の野郎だということをしみじみ思い知らされるので、なんだか説教をきかされているような気分になるよ。
でも説教好きなの。聴くのも。