25 Oct

1999-10-25 lundi

昨日は下川正謡会の「反省会」。ウェスティン・ホテルで懐石をいただきつつ、下川先生の芸談に耳を傾ける。
先生の話はいつ聴いても面白い。芸にかかわる話は、どの分野でも面白いけれど、身体技法にかかわる芸の話は私にはいちだんと興味深かった。
「能楽と武道」の身体運用の共通性と違いについて、というのは私の今後の研究課題のひとつだけれど、合気道の多田先生、能楽の下川先生、杖道の鬼木先生とそれぞれの領域で傑出した師を得たことで、かなり実り豊かなものになりそうである。
こういう「現場もの」の研究は、先行研究らしいものはないし、そもそも「私がじっさいにやってみて身体で感じたこと」が第一次資料となるわけなので、誰にも反論できないという学術研究としては不敗の構造を持っている。(ATOK は「腐敗の構造」と変換しやがんの。うーむ。ワープロはあなどれんなあ)