21 Oct

1999-10-21 jeudi

あんまりひんぱんにフリーズするので、Mac のメモリーを128MBもふやした。ふやしたらどういうことになるのかよく分からないけれど、作業用のメモリーが4メガしかのこっていなかった状態から一気に132メガ使える状態になったわけである。
メモリーについては33倍リッチになった勘定である。
すごい。
どうすごにのかよく分からないけれど、とりあえずいまのところまだフリーズしていない。画面のプリントやインターネットの接続とかもはやくなるらしい。

一昨日は雷蔵研究家の小川さんにご案内していただいて伊藤大輔+市川雷蔵の『ジャン有馬の襲撃』という映画を梅田まで見に行く。
同じシリーズで『千々岩ミゲルの逆襲』とか『支倉常長バチカンに死す』とか、そういうのがあるのかしらと思っていたが、そういうのではないらしい。
でてくる「イベリア人」がしゃべっているのはスペイン語でもポルトガル語でもなく「エスペラント」であるという貴重な情報を小川さんにご教示いただいた。
「エスペラント」飛び交う大映映画。白塗りの根上淳。文語調の祈祷。雷蔵の大芝居。アジアはみな兄弟、打倒西欧帝国主義・・・
カルトだ。

昨日はオフ。気を取り直してお掃除とお洗濯。そのあと『戦争論』のノートつくり。しかし遅々として進まない。
こんなことをしていてはラカンの原稿もレヴィナスの原稿も間に合わない。
松下君からメールで、映画論の出版が12月1日になりそうだという連絡を受ける。なんとか年内出版には間に合うことになった。
やれやれ。
夕方から8時まで杖のお稽古。学生さんたちがばりばりお稽古している。みんな熱心である。
家に帰って昼に仕込んだ「とんじる」を食べる。我ながら美味い。すごく、美味い。「とんじる」屋が開業できそうである。ご飯も美味い。(コシヒカリの新米)
ちょっとだけ、しあわせな気分になる。
自分のつくる料理がいちばん美味しい。自分がいちばん食べたいものを、自分がいちばんたべたい味付けで、自分がいちばんおなかがへったときに食べるのだから、当たり前だけど。
しかし、こういう生き方にはかなり問題があるな。
どこが、といわれても困るけど。