30 Sept

1999-09-30 jeudi

Happy birthday to me
ウディ・アレンの映画にそんなのがあったな。ダイアン・キートンがひとりでケーキに蝋燭を立てて「ハッピーバースデイ、ツーミー」と半べそをかきながら祝っているとサム・シェパードが遊びにきて、いろいろある、というような話だったが、私の場合は、ひとりで「ラ王こくみそ味」を食べているが誰も来ない。
この年になるともう誕生日もあまりうれしくない。
自分では忘れているのだが、だからといって他のひとからも忘れられていると、それはそれでなんとなく不愉快である。おじさんは扱いにくい。
でも合気道部の諸君からは素敵なカード(本)と「炭」とケーキをいただいたし、小川さんからは(じゃーん)ネクタイも頂いた。ありがとうみなさん。
「誕生日のお祝いに何が欲しい?」と訊ねられるといつも同じことを答える。
「才能」
「それはあげられないね」
「じゃ幸福」
「・・・もっとかたちあるもの、ないの?」
「靴のひも」(これは『若草物語』のパクリなんだけど、なぜか今年はほんとう。昨日の夜、デッキシューズの靴のひもが切れて、いま一番欲しいのは「靴のひも」なんだ。)
るんにも同じことを質問されるが、こちらの答えもいつも同じ。
「お父さん、何が欲しいの」
「愛」