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『先生はえらい』を韓国の読者がレビューしてくれました。

韓国で先日『先生はえらい』が刊行された。
そのレビューが出たのを訳者の朴東燮先生が訳して送ってくださった。
隣国の(それも外交問題でもめている隣国の)読者から、日本人の書いた教育論にこういう手触りの温かいコメントをもらうと、ほっとする。
国境のこちらもにもあちらにも、「気持ちの通じる人」はちゃんといる。
以下がレビュー。

すがすがしかった。
面白くてからからとうちわらうような愉快さではなく、久しぶりにきれいな空気をたっぷり吸い込んだような、 心が清くなるような気がした。
それで、なんだか顔に喜びの微笑みが浮かぶようなそういうすがすがしさを本を読んでいるうちに感じた。
あ!こんな考え方を持っている人がいるんだっていう感じ!
丁寧な言葉づかいからは保守的な大人のもどかしくて一方的なロジックではなく、若い世代のための心をこめた愛情と関心が感じられた。
タイトルを見ている限り、日韓両方の出版社も「教育」を踏まえて本を企画したようだが、実は、この本は、人間あるいは人と人の関係のつくり方に関して書かれた本だと私には思われる。
200ページもならない薄い本で人間の本性を見抜く作家の視点は シャープで鋭くて頭の中に深くしみとおる。
判りやすい言葉と親切な言葉遣いをしているが、決して簡単に読むことができない重さがこもっている。
一人の個人を独立した自我としてではなく、まわりの人との関係づくりを通じてはじめて定義される人格としてみる作家の視線は、典型的な東洋的な考え方とつながる。
それだからこそもっと親しみを感じたかもしれない。
日本ではどんでもない右翼の本もあふれているがこのように宝のような本に出会うと
相変わらず日本が持っている-その社会を支えている-力に感嘆を禁じえない。

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2012年08月22日 12:33 に投稿されたエントリーのページです。

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