大瀧詠一師匠来臨

2008-11-27 jeudi

先週今週はたいへんタイトなスケジュールである。
金曜日、ゼミのあと13時から19時半まで連続6時間半の会議。そのあとミシマ社の三島くんとご飯。土曜日、東京日帰り。親鸞宗教センターで講演、そのあと茂木健一郎さんと「アスキー」対談。日曜日、講演の打ち合わせのあと合気道の審査。月曜日、授業だけだと思って帰ったら、夜会議(忘れてました)。火曜日、ゼミ二つ、そのあいまに「新潮45」のインタビュー、終わってから野木さん足立さんとご飯。水曜日、東京日帰り。大瀧詠一さんを囲むラジオ収録。木曜日は授業と合気道だけで何もない日(ほっ)。金曜日、大垣日帰り。IAMASで小林昌廣さんと対談。土曜日、下川先生の稽古と合気道の稽古のあと東京へ移動。日曜日、午前中に全国学生相談研修会で講演。そのあと「週刊現代」の取材。月曜日からゼミ面接が始まる。1週間で 80 人くらいの学生と面談。そのあいだに締め切りが4つ。

どうしてそんな無茶なスケジュールを組むのかと訝しがられるけれど、気がついたらこんなふうになってしまっているのだから、仕方がない。
でも、茂木さんなんかこんなもんじゃないらしい(聴いた話では、飛行機から降りたとたんにテレビ局差し回しの車に拉致され、控え室の廊下に各誌の編集者が原稿待ちの列を作り、タクシーの中で原稿を書くそうである)。
そんな超多忙の茂木さんとお会いしたあと、その対極ともいうべき「仕事始めがこのラジオ収録で、仕事納めが山下くんの『新春放談』」という(1年に2コしかメディアに出ない)大瀧詠一さんとお会いする。
すごい落差。
今年山下達郎さんはツァー中なので、「新春放談」の収録日程はまだ決まっていないそうである。
仕事はそれだけだよ、と大瀧師匠は破顔一笑されていた。
去年も同じ頃に収録があった。
今年も平川くんからのオッファーにご快諾いただいたそうであるから、このラジオ出演は大瀧さんの「年末恒例行事」にご登録願えたのかもしれない。
ともあれ、去年今年と、全国のナイアガラー諸氏は「年始の新春放談」と「年末のラジオデイズ」http://www.radiodays.jp/ の二度、大瀧さんのお話が楽しめることになった。まことに慶賀の至りである。
今回はスタジオで平川くん、石川くんとテーブルを囲んでの収録だったので、「なんか麻雀みたいだね」というところから話が始まる。
そこで話そのものを麻雀として進行することにする。
つまり、誰かの話を引き取って「まとめ」たら「栄和」。自分の話に自分でオチをつけたら「自摸」。
平川くんが1300点で安上がりしたところで東場が終わる。
スタジオ内は大爆笑だったけれど、麻雀知らない人にはわからないよなあ。
相撲の話、映画の話、そして音楽の話。大瀧さんのマシンガントークを堪能した2時間半でありました。
最後に、私としては個人的に今回ぜひお聞きしようと思っていた『幸せな結末』と「はっぴいえんどの日本語」について大瀧さんに質問をする(「はっぴいえんどの日本語」には『街場の教育論』の国語教育編でも言及したから、その「裏」を取りたかったのである)
そして、驚くべきインサイドストーリーをわれわれは知ることになったのである。
どんな話かはラジオで聴いてね。
「また来年もこの季節に」という私たちの挨拶を背ににこやかに師匠は福生にお帰りになられたのである。
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